鹿児島のスマホ決済アプリ「Payどん」で、メール送信の委託先が第三者の不正アクセスを受けました。2026年10月29日、南日本銀行・鹿児島銀行・鹿児島相互信用金庫・鹿児島信用金庫の4行庫が連名で公表しています。利用者と加盟店のメールアドレスに加え、決済の日時・店舗名・金額も漏えいした可能性があるとされています。
この記事では、公表された事実、止まっている機能、利用者が今気をつけることを整理します。
委託先のメール送信システムが不正アクセスを受けた
公表によると、Payどんのメール送信を委託しているアララ株式会社で、10月28日に不正アクセスが確認されました。同社は同日17時23分、被害の拡大を防ぎ影響範囲を調べるため、関連サービスを停止しています。調査の結果、メールで送信された個人情報の一部が外部に漏えいした可能性があることがわかりました。
| 項目 | 公表内容 |
|---|---|
| 公表日 | 2026年10月29日 |
| 公表者 | 南日本銀行、鹿児島銀行、鹿児島相互信用金庫、鹿児島信用金庫 |
| 不正アクセスを受けた先 | Payどんのメール送信の委託先(アララ株式会社) |
| 確認日時 | 10月28日(同日17時23分にサービスを停止) |
| 二次被害 | 公表時点で報告なし |
漏えいの可能性があるのはメールアドレスと決済情報
公表時点で、漏えいの可能性があるとされた情報は次の3つです。
- Payどん利用者のメールアドレス
- Payどん加盟店のメールアドレス
- 決済情報(日時、店舗名、支払い金額)
決済完了メールなど、メールで送った内容が対象になっていると読み取れます。公表された一覧に、パスワードや口座番号は含まれていません。ただし調査は続いており、新しい事実がわかれば公式サイトで知らせるとしています。
メール通知と新規登録は停止中
委託先が止めたのは、アプリのメール通知機能と新規登録です。停止中のメール通知には、次のものが含まれます。
- 決済・送金の完了メール
- 電子マネー・交通系マネーのチャージに関するメール
- 地域振興券の購入完了メール
- メールアドレスの変更 など
決済や送金の完了をメールで確かめていた人は、当面メールが届きません。取引の結果は、アプリの画面で確認することになります。これから利用を始めようとしていた人は、新規登録の再開を待つ必要があります。再開の時期は公表されていません。
4行庫を名乗る不審なメールに注意する
4行庫は、南日本銀行・鹿児島銀行・鹿児島相互信用金庫・鹿児島信用金庫を名乗る不審なメールに注意するよう呼びかけています。不審なメールに書かれたURLや添付ファイルは開かないよう求めています。
今すぐできること
- Payどんや4行庫を名乗るメールが届いても、本文のURLや添付ファイルを開かない。
- 取引の内容は、メールではなくアプリの画面で確認する。
- 心当たりのない取引がないか、アプリの利用履歴を見ておく。
- 続報は、各行庫の公式サイトで確認する。
加盟店の事業者もメールアドレスが対象に含まれているため、同じように不審なメールへの注意が必要です。
考察:本物らしいメールを装われやすい漏えい
ここからは筆者の見方です。漏えいの可能性がある情報は、メールアドレスと「いつ・どの店で・いくら払ったか」の組み合わせです。この組み合わせがそろうと、実際の利用に合わせた文面のメールを作れます。「〇月〇日の〇〇店でのお支払いについて」のような本物らしいメールが届いても、まずは疑ってかかるのが安全です。
一方で、公表時点の一覧にパスワードや口座情報はありません。ただちにアプリの残高が不正に使われる事案とは性質が異なります。過度に不安になるより、メール経由のログインや入力をしない、という一点を徹底するのが現実的です。
まとめ
Payどんのメール送信の委託先が不正アクセスを受け、利用者・加盟店のメールアドレスと決済情報が漏えいした可能性があります。メール通知と新規登録は停止中です。二次被害の報告はまだありませんが、4行庫を名乗るメールのURLや添付ファイルは開かず、取引の確認はアプリで行いましょう。
出典:南日本銀行・鹿児島銀行・鹿児島相互信用金庫・鹿児島信用金庫「Payどんへの不正アクセスによる個人情報漏えいの可能性に関するお知らせとお詫び」(2026年10月29日)
元記事URL:https://nangin.jp/information/contents/RELEASE_20261029_paydon.pdf


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