【2027年1月〜】iDeCo手数料が月額120円に|年単位拠出は負担増

iDeCoの加入中手数料が2027年1月から月額120円に変わることを示すイメージ 銀行

iDeCo(個人型確定拠出年金)の加入中にかかる手数料が、2027年1月から月額120円(税込)に変わります。これまでは掛金を拠出するたびに105円でした。国民年金基金連合会が作成した加入者向けの案内資料を、受付金融機関の京葉銀行が2026年10月20日に公式サイトへ掲載しています。

この記事では、変わる手数料と変わらない手数料、適用のタイミング、年単位拠出を選んでいる人への影響を整理します。

加入中の手数料は105円から120円へ、2027年1月26日引落し分から

今回見直されるのは、国民年金基金連合会に支払う「加入中の手数料」です。案内資料では、これまでの「掛金拠出時手数料」をこの名称に改めています。

項目変更前変更後
加入中の手数料(税込)105円(掛金拠出時)120円(月額)
新規加入時等手数料(税込)2,829円2,829円(変更なし)
適用開始2027年1月26日の口座引落し分の掛金から(事業主払込の場合も同じ)

加入者側で必要な手続きはありません。毎月拠出している人の場合、負担は月15円(年180円)増えます。

ここで説明しているのは国民年金基金連合会の手数料です。加入先の金融機関(運営管理機関)などに支払う手数料は今回の資料の対象外で、金額は加入先によって異なります。

見直しの理由は物価と人件費の上昇

資料のFAQによると、この手数料は制度が始まった2001年10月から約25年間、税抜で約100円に据え置かれてきました。直近10年で消費者物価指数が14%、システムエンジニアの単価が15%上がったことを理由に挙げています。120円という額は、今後5年間の財政収支の見通しをもとに算定したと説明しています。

年単位拠出の人は「120円×拠出期間の月数」がかかる

掛金を年1回や半年ごとにまとめて出す「年単位拠出(月別掛金)」を選んでいる人は、注意が必要です。これまでは拠出1回ごとに105円でしたが、見直し後は120円に拠出期間の月数を掛けた額が、拠出のときにかかります。

たとえば年1回だけ拠出している場合、変更前は年105円で済んでいました。変更後は120円×12か月で年1,440円になる計算です。手数料を抑える目的で年1回拠出にしていた人にとって、その利点はなくなります。

加入者・加入を検討している人がやること

毎月拠出の人は手続き不要

毎月拠出している人の負担増は月15円です。手続きは要りません。2027年1月以降の取引明細で、手数料の欄が120円になっているかを確認しておけば十分です。

年単位拠出の人は拠出方法を見直す

年単位拠出のまま続けても、手数料の総額は毎月拠出と同じ水準になります。年単位拠出を選んだ理由が手数料の節約だけであれば、毎月拠出に戻すかどうかを検討する余地があります。拠出方法の変更手続きと締切は、加入先の運営管理機関に確認してください。

これから加入する人は月120円を前提に試算する

新規加入時の2,829円は変わりません。掛金が少額なほど手数料の比率は大きくなります。加入先の金融機関の手数料と合わせた月々のコストを、先に確認しておくとよいでしょう。

考察:毎月拠出なら小さな値上げ、年1回拠出は節約効果がなくなる

毎月拠出の人にとっては月15円、年180円の負担増で、運用成績への影響は小さいと考えられます。影響が大きいのは年単位拠出の人です。手数料が月額制になることで、拠出回数を減らして手数料を抑える方法は使えなくなります。

なお、この記事の執筆時点(2026年10月21日)では、国民年金基金連合会の「iDeCo公式サイト」のお知らせ一覧で同じ内容の掲載を確認できていません。今後、連合会のサイトや各運営管理機関から詳しい案内が出る可能性があります。

まとめ

  • iDeCoの加入中の手数料(国民年金基金連合会分)は、105円(拠出時)から120円(月額)に変わる
  • 適用は2027年1月26日の口座引落し分の掛金から。加入者の手続きは不要
  • 新規加入時等手数料2,829円は据え置き
  • 年単位拠出の人は「120円×拠出期間の月数」となり、負担が大きく増える

出典:国民年金基金連合会「iDeCo加入者に係る手数料を見直します」(京葉銀行公式サイト掲載、2026年10月20日)
元記事URL:https://www.keiyobank.co.jp/othernews/2026/261020ideco.pdf
参考:iDeCo公式サイト(国民年金基金連合会)

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