京都銀行は2026年9月24日、個人向けの新しいローン2商品の取扱いを始めました。必要なときに京銀アプリから借りられる「京銀教育ローン(随時借入・アプリ型)」と、使い道が決まった資金に幅広く使える「京銀多目的ローン」です。どちらも変動金利で、保証料と手数料の別途負担はありません。
同行は翌25日、短期プライムレートを11月2日から0.25%引き上げることも発表しています。本記事では公式発表をもとに2商品の内容を整理し、借りる前に確かめたい点をまとめます。
2商品の概要:限度額はどちらも10万〜1,000万円
| 項目 | 京銀教育ローン(随時借入・アプリ型) | 京銀多目的ローン |
|---|---|---|
| 使い道 | お子さまの教育関連資金 | 使い道が明確で振込で支払える資金(冠婚葬祭・医療費・旅行・趣味など)。他の金融機関の目的型ローンの借り換えにも対応 |
| 借入額 | 限度額10万円以上1,000万円以内(10万円単位) | 10万円以上1,000万円以内(1万円単位) |
| 借り方 | 限度額の範囲で、京銀アプリから必要な分を随時借入 | 一括で借入 |
| 期間 | 初回は契約日の1年後の翌月末日まで。以降1年ごとに更新(審査あり) | 6か月以上10年以内(1か月単位) |
| 金利(変動) | 限度額に応じて年2.675%〜4.575%(2026年9月24日現在) | 審査により年2.825%・4.325%・5.325%のいずれか(2026年9月現在) |
| 返済 | 在学中は利息のみ。取引期限の到来後は残高に応じた元利金を毎月返済 | 元利均等の毎月返済。半年ごとの増額返済も併用可(借入総額の50%以内) |
| 保証・担保 | 京都信用保証サービスまたは三菱UFJニコスの保証。保証料・手数料の別途負担なし。原則、保証人・担保は不要 | |
※京都銀行のニュースリリース(2026年9月24日)をもとに作成。
教育ローン(アプリ型):借りた分だけ利息がかかり、在学中は利息のみ
一般的な教育ローンは、入学金などの必要額を一度にまとめて借ります。京都銀行が以前から扱う「教育ローン(一括借入・証書貸付型)」もこの形です。新商品は、先に限度額を決めておき、学費の納付時期ごとに京銀アプリから必要な分だけ借りる仕組みです。専用カードは発行されず、アプリにローン口座を事前登録して使います。
金利は限度額が大きいほど低い
| 借入限度額 | 借入利率(変動金利) |
|---|---|
| 100万円未満 | 年4.575% |
| 100万円以上300万円未満 | 年4.125% |
| 300万円以上500万円未満 | 年3.675% |
| 500万円以上700万円未満 | 年3.225% |
| 700万円以上900万円未満 | 年2.775% |
| 900万円以上 | 年2.675% |
※2026年9月24日現在。金利は毎月見直され、月の途中で変わることもあります。適用されるのは、実際に借りる日の金利です。
取引期限が来たら、残高に応じて毎月返済
在学中は元金の返済が据え置かれ、毎月5日に利息だけが引き落とされます。取引期限が来ると追加の借入はできなくなり、その時点の残高に応じた金額を毎月返します。残高50万円以下なら月10,000円、50万円超100万円以下なら20,000円で、以降は残高100万円ごとに10,000円ずつ増え、900万円超では月110,000円です。
取引期限は1年ごとに更新しますが、お子さまの卒業年月と、申込人が満65歳になる時点を超えての更新はしません。更新のたびに審査があり、結果によっては更新できない場合もあります。毎月の返済とは別の任意返済は京銀アプリから随時できますが、ATMでは返済できません。
申し込める人
- 中学校以上の教育施設に就学予定または就学中のお子さまがいる
- 申込時の年齢が満20歳以上満61歳未満
- 日本国内に住み、安定した継続収入がある(本人に収入がない人、学生、年金収入のみの人は利用不可)
- 京都信用保証サービスまたは三菱UFJニコスの保証を受けられる
京都銀行に普通預金口座がない場合は、京都府・大阪府・滋賀県・兵庫県・奈良県に住む人に限られます。外国籍の人は「永住者」または「特別永住者」に限られます。多目的ローンも同じです。
多目的ローン:金利は審査で3段階、使い道の証明が前提
京銀多目的ローンは、使い道が決まっている資金向けの無担保ローンです。発表文は例として冠婚葬祭、医療費、旅行、趣味を挙げています。支払ってから1か月以内の資金(納付済み資金)も対象です。他の金融機関で借りている目的型ローンの借り換えにも使えますが、フリーローンやカードローンの借り換えが対象になるかは発表文では明記されていません。
金利は審査の結果で年2.825%、4.325%、5.325%のいずれかに決まります。申込時の年齢は満20歳以上で、最終返済時に満76歳未満であることが条件です。
注意点:11月の短プラ引き上げと金利の確定時期
2商品とも変動金利です。京都銀行は9月25日、短期プライムレートを11月2日から年3.075%から3.325%へ引き上げると発表しました。今回のローンの金利が短期プライムレートに連動するかどうかは発表文に書かれていません。ただ、教育ローンは金利を毎月見直すとしており、今後の金利情勢によって上がる可能性はあります。表の金利は発表時点のものと考えてください。
- 教育ローンは借りる日の金利:申込時点では金利が確定しません。アプリで借りた日の金利が適用されます
- 多目的ローンの金利は審査後にわかる:最も低い2.825%と最も高い5.325%では2.5%の差があります。審査結果の金利を見てから契約するかを決めましょう
- ATMでは返済できない(教育ローン):追加の返済はアプリから行います
- 限度額と金利の関係(教育ローン):金利は、実際に借りた額にかかわらず限度額の区分で決まります。限度額をいくらにできるかは審査次第です
利用を検討する人がとるべき行動
1. 必要な時期と金額を書き出す
入学金、前期・後期の授業料、下宿費など、支払いの時期と金額を一覧にします。支払いが何回にも分かれるならアプリ型、入学時にまとめて必要なら一括借入型が向いています。
2. 公的な教育ローンや奨学金と比べる
日本政策金融公庫の「国の教育ローン」や、日本学生支援機構の奨学金も選択肢です。金利の種類、返済の据置期間、保証料の有無が商品ごとに違うため、総返済額で比べてください。
3. 最新の金利を確認してから申し込む
金利は毎月見直されます。申し込む前と実際に借りる前に、京都銀行のホームページか窓口で最新の金利を確認しましょう。
考察:教育費を「分けて借りる」選択肢が地銀にも
大学の学費は、入学時の一括払いより前期・後期に分けて納めることが多く、4年間で何度も支払いが来ます。一括借入型だと、使わない期間の分まで早めに借りて利息を払うことになりがちです。アプリ型なら借りた分だけに利息がかかるため、この無駄を減らせます。在学中は利息だけの返済で済む点も、家計の負担をならす効果があります。
その反面、在学中に元金が減らないため、卒業後の返済額は大きくなります。たとえば残高が400万円を超えていれば、取引期限の後は毎月60,000円以上の返済です。借入の上限を決めるときは、卒業後の返済額から逆算しておくと安心です。
まとめ
- 京都銀行が2026年9月24日から「京銀教育ローン(随時借入・アプリ型)」と「京銀多目的ローン」の取扱いを開始
- 教育ローンは限度額の範囲でアプリから随時借入。金利は限度額に応じて年2.675%〜4.575%、在学中は利息のみの返済
- 多目的ローンは冠婚葬祭・医療費・旅行などに使え、金利は審査で年2.825%・4.325%・5.325%のいずれか
- どちらも変動金利。短プラが11月2日に上がるため、借りる前に最新の金利を確認したい
出典:京都銀行「「教育ローン」「多目的ローン」新商品の取り扱いを開始!」(2026年9月24日)
元記事URL:https://www.kyotobank.co.jp/news/2026/0924_01.pdf
出典:京都銀行「円預金金利および短期プライムレートの引き上げについて」(2026年9月25日)
元記事URL:https://www.kyotobank.co.jp/news/2026/0925_01.pdf


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