【11月2日〜】地銀・第二地銀13行が短プラ0.25%引き上げ|住宅ローンへの影響

地銀・第二地銀13行の短期プライムレート引き上げ 銀行

2026年9月24日、地方銀行・第二地方銀行の13行が、短期プライムレート(短プラ)を0.25%引き上げると発表しました。実施日は北國銀行(11月5日)を除き、2026年11月2日(月)です。

短プラは、銀行が優良企業向けの短期貸出に適用する最優遇金利です。多くの銀行で、変動金利型の住宅ローンやカードローン、事業性融資の基準にもなっています。9月18日に発表されたメガバンクの改定はこちらの記事で解説しています。本記事では地銀の改定内容と、同じ日に出た清水銀行・スルガ銀行の住宅ローン基準金利の動きを整理します。

各行の短期プライムレート改定一覧

銀行改定前改定後実施日(2026年)
北海道銀行2.875%3.125%11月2日
東邦銀行2.875%3.125%11月2日
静岡銀行2.875%3.125%11月2日
スルガ銀行2.875%3.125%11月2日
北陸銀行3.075%3.325%11月2日
北國銀行3.075%3.325%11月5日
北洋銀行2.875%3.125%11月2日
名古屋銀行2.875%3.125%11月2日
あいち銀行3.000%3.250%11月2日
富山第一銀行2.500%2.750%11月2日
西京銀行3.275%3.525%11月2日
神奈川銀行3.70%3.95%11月2日
東日本銀行3.25%3.50%11月2日

※年利。各行の公式発表資料より作成(2026年9月24日確認)。引き上げ幅はいずれも+0.25%。巡回した一覧で確認できた範囲の掲載です。

改定前の水準は、2.500%(富山第一銀行)から3.70%(神奈川銀行)まで銀行ごとに異なります。短プラの水準は各行が独自に決めるためです。

既存の借入にはいつから適用されるか

各行とも、新規の融資には実施日から新しい短プラが適用されます。既存の借入への適用時期は、発表文の書き方が次のように分かれます。

  • 北海道・北陸・北洋・富山第一・静岡:既存の借入は、改定日以降の利息支払日(静岡銀行は最初の利息支払日)から新金利
  • 名古屋・あいち:既存の貸出は、改定日以降「契約に基づき」新利率を適用
  • 神奈川・東日本:実施日以降の新規融資・書替・利息の支払い等から適用
  • スルガ銀行:改定対象の借入がある人に、2026年10月中旬以降、新しい適用利率と返済予定額を記載した書面を順次郵送

実際にいつから、いくら返済額が変わるかは、契約している商品によって異なります。自分の契約内容と、銀行から届く通知を確認してください。

住宅ローンの基準金利も動く:清水銀行とスルガ銀行

清水銀行:住宅ローン変動基準金利を10月1日に3.375%へ

清水銀行(静岡)は、住宅ローン変動金利の基準金利を3.125%から3.375%(+0.25%)に引き上げます。実施日は2026年10月1日(木)です。発表文によると、今回の見直しは同行が2026年6月22日に発表した短プラ改定に伴うものです。

借入時期適用
2026年10月1日以降に変動金利で借り入れる人10月1日時点の住宅ローン基準金利をもとに適用金利が決まる
2026年9月30日以前に借り入れた人2026年12月の返済日の翌日から新金利(2027年1月の約定返済分から)。変更後の内容は12月の約定返済後に郵送される返済予定表で確認

対象は「しみず住宅ローン」で、ほかにも金利が変わる商品があるとしています。固定金利で借りている人の金利は変わりません。

スルガ銀行:2027年4月1日に変動金利型住宅ローンの基準金利を見直し

スルガ銀行は今回の短プラ引き上げに伴い、2027年4月1日(木)から変動金利型住宅ローンの基準金利を見直します。新しい適用利率は2027年3月31日(水)に発表する予定です。現時点で数値は出ていません。

現在の利用者と、2027年3月31日までに借り入れる人には、2027年5月に新しい適用利率と返済予定額を記載した書面が送られます。同行の変動金利型住宅ローンは、年2回(4月1日と10月1日)を基準日として金利を見直す仕組みです。

利用者への影響

短プラ連動型のローンで金利が0.25%上がると、借入残高1,000万円あたり年間の利息は単純計算で約2万5,000円増えます。実際の増加額は、残高の減り方や返済方式によって変わります。

  • 変動金利型の住宅ローン:基準金利を短プラに連動させている銀行では、定期的な見直しの時期に適用金利が上がる可能性があります。見直しの時期とルールは銀行・商品ごとに異なります。
  • カードローン・フリーローン:変動金利型の商品では、短プラの改定が金利に反映されることがあります。
  • 固定金利・固定期間中の借入:固定期間中は、今回の改定の影響を直接は受けません。

注意点

  • 返済額の見直し方は契約によって違います。返済額を5年間据え置く、見直し後の返済額を従来の1.25倍までに抑えるといったルールを設けている契約では、金利が上がっても毎月の返済額がすぐには変わらず、元本の減りが遅くなることがあります。自分の契約にこうしたルールがあるかを確認してください。
  • 銀行から届く返済予定表や金利変更のお知らせは、捨てずに内容を確認しましょう。
  • 借り換えや繰上返済を検討する場合は、手数料・保証料・団信の条件も含めて比べてください。金利差だけで判断するのは避けた方がよいでしょう。

考察:預金と借入の両方で「金利がある世界」へ

同じ9月24日、地銀・第二地銀の多くは普通預金金利の年0.50%への引き上げもあわせて発表しました(一覧はこちら)。預金金利が上がれば利息は増えますが、借入側の金利も同じ方向に動きます。

住宅ローン残高の大きい家計では、預金利息の増加より、借入利息の増加の方が大きくなりがちです。たとえば預金300万円の利息が年3,000円増える一方で、変動金利の住宅ローン残高3,000万円の金利が0.25%上がれば、利息は年約7万5,000円増えます。変動金利で借りている人は、次の見直し時期と、そのときの返済額の変化を早めに把握しておくと安心です。

まとめ

  • 地銀・第二地銀13行が短プラを0.25%引き上げ(北國銀行は11月5日、他は11月2日)
  • 清水銀行は住宅ローン変動基準金利を10月1日に3.375%へ。既存の借入は2027年1月の返済分から新金利
  • スルガ銀行は2027年4月1日に変動金利型住宅ローンの基準金利を見直す予定(新金利は2027年3月31日発表)
  • 返済額への影響は契約によって違う。銀行からの通知と自分の契約内容を確認する

最新の金利と適用条件は、各行の公式サイトで確認してください。

出典:北海道銀行「円預金金利および短期プライムレートの改定のお知らせ」(2026年9月24日)
元記事URL:https://www.hokkaidobank.co.jp/business/news/uploads/affaf89ce4f740bb23e1075417170f8d.pdf

出典:東邦銀行「円預金金利および短期プライムレートの改定について」(2026年9月24日)
元記事URL:https://www.tohobank.co.jp/cms_source/data/newsrelease/files/20260924.pdf

出典:静岡銀行「『短期プライムレート』の改定を実施」(2026年9月24日)
元記事URL:https://www.shizuokabank.co.jp/news/20260924_7tZ/260924_NR2.pdf

出典:スルガ銀行「短期プライムレートの引上げについて」(2026年9月24日)
元記事URL:https://www.surugabank.co.jp/surugabank/kojin/topics/260924_02.html

出典:北陸銀行「円預金金利および短期プライムレートの改定のお知らせ」(2026年9月24日)
元記事URL:https://www.hokugin.co.jp/info/files/pdf/260924b.pdf

出典:北國銀行「円普通預金金利及び短期プライムレートの改定について」(2026年9月24日)
元記事URL:https://www.hokkokubank.co.jp/other/news/2026/pdf/20260924.pdf

出典:北洋銀行「円預金金利および短期プライムレートの改定について」(2026年9月24日)
元記事URL:https://www.hokuyobank.co.jp/newsrelease/pdf/20260924_076897.pdf

出典:名古屋銀行「円預金金利および短期プライムレートの改定について」(2026年9月24日)
元記事URL:https://www.meigin.com/release/files/20260924enyokin_kinri_tanpura.pdf

出典:あいち銀行「円預金金利および短期プライムレートの改定について」(2026年9月24日)
元記事URL:https://www.aichibank.co.jp/news/files/pdf/news20260924_02.pdf

出典:富山第一銀行「円預金金利および短期プライムレートの改定について」(2026年9月24日)
元記事URL:https://www.first-bank.co.jp/info/detail?id=3814

出典:西京銀行「預金金利および短期プライムレートの引き上げについて」(2026年9月24日)
元記事URL:https://www.saikyobank.co.jp/personal/information/docs/202609243.pdf

出典:神奈川銀行「短期プライムレートの変更について」(2026年9月24日)
元記事URL:https://www.kanagawabank.co.jp/assets/pdf/osirase_20260924_2.pdf

出典:東日本銀行「短期プライムレートの変更について」(2026年9月24日・同行ニュースリリース掲載の公式PDF)
元記事URL:https://ssl4.eir-parts.net/doc/7186/ir_material37/286245/00.pdf

出典:清水銀行「住宅ローン変動金利の基準金利の見直しについて」(2026年9月24日)
元記事URL:https://www.shimizubank.co.jp/article_source/data/news/files/20260924jyutaku.pdf

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