【10月21日〜】PHP脆弱性対応で銀行のWebサービス停止相次ぐ|auじぶん・福井など5行の状況

PHP脆弱性対応で銀行のWebサービスが一時停止していることを示すイメージ 銀行

2026年10月21日夜から22日にかけて、プログラミング言語「PHP」の脆弱性情報を受けて、Webサービスやアプリの一部を一時停止する銀行が相次ぎました。auじぶん銀行、福井銀行、南日本銀行、富山第一銀行が、PHPへの対応であることを公式サイトで明らかにしています。千葉興業銀行も「第三者ソフトウェアの重大な脆弱性」を理由に、iDeCoのオンライン申込を止めました。

この記事では、各行の公式発表をもとに、止まっているサービスと代わりの手続き方法を整理します。いずれも各行が予防的な措置として実施したもので、2026年10月22日時点の発表で不正アクセスや情報漏えいを公表した銀行はありません(auじぶん銀行は「確認されていない」と明記)。

何が起きているのか

PHPは、Webサイトや会員向けWebサービスの構築に広く使われているプログラミング言語です。重大な脆弱性の情報が公表されたことを受けて、各行は修正プログラムの適用や安全性の確認を進めています。その作業中は、対象のシステムを使うサービスを止める判断をしました。脆弱性の内容と対象バージョンは、次の記事で解説しています。

止まっているのは、主にホームページ経由の申込・届出や、アプリの一部機能です。インターネットバンキング本体は通常どおり使えると案内している銀行もあります。

銀行ごとの停止状況

銀行停止中・停止したサービス通常どおり使えるもの・状況
auじぶん銀行22日0時40分時点で、ウェブサイト・インターネットバンキング・アプリの一部が使えない場合があると案内。22日9時30分時点では一部のお問い合わせサービスが停止(委託先のメンテナンスによるもので、22日夕方までの予定)22日9時30分時点で、ウェブサイト・インターネットバンキング・アプリなどの主要サービスは通常どおり利用可能
福井銀行福井銀行アプリの諸届受付サービス、会員制サイト「Fukui Big Advance」「BIG ADVANCE GLOBAL」(21日23時ごろから停止、再開時刻は未定)ホームページの来店予約サービスは再開済み(22日12時時点)
南日本銀行Payどんの新規登録・メール通知・ホームページ、南日本 Big Advance(22日時点)再開時期は未公表
富山第一銀行ホームページの住宅ローン仮審査申込、ファーストバンクアプリ、ファーストバンク with CRECO(21日以降)プライベートWeb・ビジネスWebは通常どおり利用可能
千葉興業銀行iDeCoのオンライン申込(22日から)。理由は「第三者ソフトウェアに関する重大な脆弱性の公表」店頭窓口での加入申込は通常どおり受付

表の内容は、各行が2026年10月22日に公表した時点の情報です。各行とも状況に応じて発表を更新しているため、利用前に公式サイトの最新のお知らせを確認してください。

利用者への影響

影響が出るのは、Webやアプリでの申込・届出です。具体的には、富山第一銀行の住宅ローン仮審査申込、千葉興業銀行のiDeCo加入申込、福井銀行アプリの諸届、南日本銀行のPayどん新規登録などが該当します。どれも急ぎでなければ、再開を待てば済む手続きです。

一方、入出金や振込などの日常の取引については、auじぶん銀行が主要サービスは通常どおりと案内しています。富山第一銀行も、個人向けのプライベートWebは利用できるとしています。

注意点

  • 再開時期が未定のサービスが多い:福井銀行、南日本銀行、富山第一銀行、千葉興業銀行は、安全性の確認が済み次第再開し、改めて知らせるとしています。
  • 期限のある手続きは代替手段を使う:千葉興業銀行のiDeCoは、店頭窓口で申し込めます。福井銀行は来店予約サービスを再開済みです。
  • 便乗した詐欺に注意:「脆弱性対応のため再登録が必要」などと案内するメールやSMSが届いても、記載のリンクは開かないでください。手続きの案内は、各行の公式サイトやアプリで確かめるのが安全です。

利用者がとるべき行動

1. 使う予定のサービスが止まっていないか確認する

Webでの申込や届出を予定している場合は、取引先の銀行の「重要なお知らせ」を先に確認しましょう。

2. 急ぎの手続きは窓口や電話を使う

停止中の手続きのうち、窓口などの代替手段が案内されているものは、そちらで進められます。

3. 再開のお知らせを待つ

サービスを再開すると、各行が公式サイトで知らせます。再開後に、手続きをやり直してください。

考察

今回の停止は、被害が出てからの対応ではなく、脆弱性の公表を受けた予防的な措置です。銀行の基幹システムではなく、ホームページの申込フォームや会員サイトなど、Web側の周辺システムで停止が目立ちます。こうした周辺システムで共通のソフトウェアが使われているため、短期間に複数の銀行で同じような停止が起きたとみられます。不便ではありますが、修正を済ませるまでサービスを止める判断は、安全面では妥当といえます。

まとめ

  • PHPの脆弱性情報を受け、10月21日夜から複数の銀行がWebサービスの一部を予防的に停止
  • 止まっているのは主に申込・届出系のサービスで、ネットバンキング本体は使えると案内する銀行もある
  • 再開時期が未定のサービスが多いため、各行の公式サイトで最新情報を確認する

出典:auじぶん銀行「プログラミング言語「PHP」の脆弱性への対応について」(2026年10月22日)
元記事URL:https://www.jibunbank.co.jp/announcement/important/detail/3fb055c3a9fdc6bf3f1ee5c884e80c9aa564a41a5352b5f4973354e3fba91d28/index.html

出典:福井銀行「【重要】PHP脆弱性対応のため一部サービスの提供を停止しております。」(2026年10月22日)
元記事URL:https://www.fukuibank.co.jp/info/docs/php20261021.html

出典:南日本銀行「PHP脆弱性情報を受けた一部サービスの利用停止について」(2026年10月22日)
元記事URL:https://nangin.jp/information/contents/RELEASE_20261022_paydon_service_suspended.pdf

出典:富山第一銀行「システムのセキュリティ強化に伴う一部サービスの一時停止について」(2026年10月22日)
元記事URL:https://www.first-bank.co.jp/info/detail?id=3848

出典:千葉興業銀行「個人型確定拠出年金(iDeCo)「オンライン申込(サービス)」の一時停止について」(2026年10月22日)
元記事URL:https://www.chibakogyo-bank.co.jp/news/info/assets/pdf/20261022.pdf

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