エムアイカード(株式会社エムアイカード)は2026年9月17日、同社が発行するアメリカン・エキスプレス®ブランドのクレジットカードについて、外貨でのショッピング利用にかかる「事務処理経費」を改定すると発表しました。これまで0.00%(税込)だった事務処理経費が3.60%(税込)に引き上げられ、2026年12月10日(木)以降に処理された利用分から適用されます。従来のアメリカン・エキスプレス所定の外貨取扱手数料0.25%と合わせると、外貨建て利用時の上乗せは実質的に約3.85%となり、海外での利用が多い方には無視できないコスト増です。この記事では、改定内容の整理、利用者への影響、見落としやすい注意点、そして業界全体の動きを踏まえた考察をまとめます。
「事務処理経費」とは何か
クレジットカードで外貨建て(日本円以外の通貨建て)の買い物をすると、利用額は国際ブランドが定める基準レートで日本円に換算されます。この換算後の金額に対して、国際ブランドが定める「外貨取扱手数料」と、カード発行会社が独自に上乗せする「事務処理経費(海外事務処理手数料)」が加算される仕組みです。今回改定されるのは後者、つまりエムアイカードが独自に設定する部分です。
これまでエムアイカードのアメリカン・エキスプレスブランドカードは、事務処理経費が0.00%に設定されており、上乗せはアメリカン・エキスプレス所定の0.25%のみでした。海外利用時のコストが低いことは、このカードの実質的なメリットの一つでしたが、今回の改定でその構造が大きく変わります。
改定内容の整理
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象カード | エムアイカードが発行するアメリカン・エキスプレス®ブランドのクレジットカード |
| 対象取引 | 外貨でのショッピング利用 |
| 事務処理経費(改定前) | 0.00%(税込) |
| 事務処理経費(改定後) | 3.60%(税込) |
| アメリカン・エキスプレス所定の外貨取扱手数料 | 0.25%(従来どおり) |
| 外貨利用時の上乗せ合計(改定後) | 実質 約3.85% |
| 適用開始 | 2026年12月10日(木)以降に処理された利用分 |
ポイントは、上乗せの合計が「0.25% → 約3.85%」へと大きく増える点です。事務処理経費だけを見ると0.00%からの純増であり、外貨建て利用のコストが実質的に一気に立ち上がる形になります。
利用者への影響
影響を受けるのは、海外旅行先での決済、海外のオンラインショップでの買い物、外貨建てのサブスクリプションなど、外貨で決済するすべての場面です。改定前後で、外貨建て10万円相当の利用にかかる上乗せ額を単純比較すると、次のようになります(換算後の金額に対する概算)。
| 外貨建て利用額(円換算) | 改定前の上乗せ(約0.25%) | 改定後の上乗せ(約3.85%) | 差額 |
|---|---|---|---|
| 約1万円 | 約25円 | 約385円 | 約+360円 |
| 約10万円 | 約250円 | 約3,850円 | 約+3,600円 |
| 約30万円 | 約750円 | 約11,550円 | 約+10,800円 |
実際の請求額は換算レートやタイミングで変動しますが、利用額が大きくなるほど差額も比例して膨らみます。海外滞在中にホテルや食事、買い物をまとめてこのカードで決済していた方ほど、影響は大きくなります。
見落としやすい注意点
- 適用は「利用日」ではなく「処理日」基準:カードの処理日は実際の利用日と異なる場合があります。2026年12月10日より前の利用であっても、処理のタイミングによっては改定後の手数料が適用される可能性があります。年末年始に海外利用を予定している方は特に注意が必要です。
- 日本語サイト・国内の通販でも外貨取引になる場合がある:公式発表でも「日本語表記のインターネットサイトや通信販売などであっても、外貨でのお取り引きとなる場合がございます」と明記されています。決済通貨が外貨であれば、日本語のサイトでも今回の手数料改定の対象です。
- 年会費・月会費の変更ではない:今回の改定は外貨利用時のコストに関するもので、年会費や月会費、国内利用の条件が変わるわけではありません。国内中心の利用者への直接的な影響は限定的です。
考察:外貨手数料引き上げは業界全体の流れ
外貨事務処理手数料の引き上げは、エムアイカードだけの動きではありません。2026年に入ってから、複数のカード発行会社が海外事務処理手数料を相次いで引き上げており、実質的な上乗せ率が3.85%前後に収れんしつつあります。背景には、円安の長期化に伴う為替関連コストの増加や、国際ブランドが課す手数料水準の上昇があると考えられます。「海外での利用に強いカード」という位置づけが、業界全体で見直されている局面といえます。
これまで事務処理経費0.00%を強みにしていたエムアイカードのアメリカン・エキスプレスブランドは、今回の改定でこの優位性を失う形になります。海外利用のコストを重視する場合、外貨手数料の低いカードや、両替・決済手段そのものの見直しを検討する余地が出てきます。一方で、国内での特典・ポイント還元を主目的に保有している場合は、今回の改定が保有価値を大きく損なうものではありません。自分の使い方に照らして、影響の大小を冷静に見極めることが重要です。
読者がとるべきアクション
1. 対象カードかどうかを確認する
手元のカードがエムアイカード発行のアメリカン・エキスプレスブランドかどうかを確認しましょう。国際ブランドがVisaやMastercardのカードは今回の対象外です。不明な場合は公式サイトや会員ページで確認できます。
2. 12月以降の海外・外貨決済を見直す
年末年始に海外旅行や外貨建ての大きな買い物を予定している場合、処理日基準で改定後の手数料がかかる可能性を織り込んでおきましょう。外貨手数料の低い別のカードや決済手段が使えるなら、使い分けが有効です。
3. 国内利用中心なら過度に慌てない
今回の改定は外貨利用にかかるコストの話です。国内利用が中心で外貨決済をほとんど使わない方は、直接的な影響は小さいため、慌てて解約・切り替えをする必要はありません。自分の外貨利用頻度をもとに判断しましょう。
まとめ
エムアイカードのアメリカン・エキスプレスブランドカードは、外貨ショッピングの事務処理経費が0.00%から3.60%(税込)へ改定され、アメリカン・エキスプレス所定の0.25%と合わせて外貨利用時の上乗せが実質約3.85%になります。適用は2026年12月10日以降の処理分からで、処理日基準である点、日本語サイトでも外貨取引になり得る点に注意が必要です。海外・外貨利用が多い方は決済手段の見直しを、国内中心の方は落ち着いて自分の使い方に照らして判断するのがよいでしょう。最新かつ正確な条件は、必ず公式サイトの案内で確認してください。
関連記事:UCSカード、海外事務処理手数料を3.85%へ改定|11月16日適用
出典:エムアイカード「アメリカン・エキスプレス®ブランドカードによる外貨でのショッピングご利用に伴う事務処理経費の改定について」(2026年9月17日)
元記事URL:https://www2.micard.co.jp/content/micard/notice/2609/5notice.html


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