10月2日から6日にかけて、銀行を装う詐欺について3つの銀行が注意を呼びかけました。手口はそれぞれ違い、GMOあおぞらネット銀行は「社員を名乗る投資勧誘」、三井住友信託銀行は「自動音声を使った不審電話」、広島銀行は「デビットカードの偽SMS」です。共通しているのは、銀行の名前を使って相手を信用させ、お金や情報を引き出そうとする点です。
GMOあおぞらネット銀行:社員を名乗り「口座を作って送金して」
10月2日の告知によると、同行の社員を名乗る人物からメールや電話で有利な投資話を持ちかけられ、同行で口座を開いて入金・送金するよう指示されたという申し出がありました。確認された流れは次のとおりです。
- 社員を名乗る人物から、投資を持ちかけるメールが届く
- メールにある連絡先に電話すると、投資の説明を受ける
- 投資のためとして、同行で口座を開設し、入金・送金するよう指示される
同行には該当する社員はおらず、投資を勧誘したり、口座開設・入金・送金を指示したりすることはないとしています。銀行が自分の口座開設を勧めてくるので本物らしく見えますが、送金先を指示された時点で疑うべき話です。
三井住友信託銀行:「口座を凍結する」自動音声で番号を押させる
10月6日の告知によると、同行を名乗る不審電話が多数確認されており、自動音声によるものも含まれます。「通常と異なる取引を検知した」「口座を凍結する」「口座が不正利用されている」「本人確認が必要」などと告げ、電話機の番号を押させたり、氏名・住所・生年月日・口座番号を聞き出そうとしたりします。同行の金融犯罪対策部門を名乗る例もあるとしています。
同行が電話でインターネットバンキングのパスワードやワンタイムパスワードを聞くことはありません。不審に感じたら何も伝えずに切り、心配なら取引店か最寄りの本支店に連絡するよう案内しています。
広島銀行:HIROGIN Debitの偽SMSで実被害、一部機能を停止
広島銀行は、10月3日に確認されたデビットカード「HIROGIN Debit」の偽SMSについて注意を呼びかけています(10月5日更新)。SMSのURLから同行を装ったサイトに誘導し、カード番号・セキュリティコード・有効期限・氏名などを入力させて盗む手口です。
この3件の中で深刻なのは、すでに実害が出ている点です。偽サイトに入力された情報が悪用され、会員専用Webサイトが不正に登録される事象が確認されたため、同行は一部機能を停止しています。カード情報を入力してしまった場合は、すぐに〈ひろぎん〉クレジットカードセンター(0120-863-801、平日9時〜17時)か同行に連絡するよう求めています。
3つの手口に共通する見分け方
- 銀行が電話やメールで投資を勧めたり、送金先を指示したりすることはない
- パスワード、ワンタイムパスワード、暗証番号、カードのセキュリティコードを電話やSMS経由で求められたら詐欺
- SMSやメールのURLから開いた画面には何も入力しない。ログインは公式アプリか、自分でブックマークした公式サイトから
- 不安なときは、届いた連絡に書かれた番号ではなく、カード裏面や公式サイトの番号にかけ直す
不正アプリで銀行アプリを乗っ取る手口についてはこちらの記事、ネット銀行を装うSMSについてはこちらの記事でも取り上げています。
まとめ
今回の3件は、投資話、口座凍結の脅し、カード情報の入力と、入り口がばらばらです。だからこそ「銀行は電話やSMSで送金指示もパスワード確認もしない」という一つの原則で判断するのが有効です。広島銀行の例のように、入力した瞬間から被害が始まることもあるため、迷ったら入力せずに公式窓口で確かめてください。
出典:GMOあおぞらネット銀行「【重要】当社社員を名乗る人物による投資詐欺にご注意ください」(2026年10月2日)
元記事URL:https://gmo-aozora.com/news/2026/20261002-01.html
出典:三井住友信託銀行「『三井住友信託銀行』を騙る不審電話にご注意ください(2026年10月)」(2026年10月6日)
元記事URL:https://www.smtb.jp/personal/attention/261006
出典:広島銀行「【注意喚起】HIROGIN Debitの偽SMS(フィッシング詐欺)にご注意下さい(10/5更新)」(2026年10月5日)
元記事URL:https://www.hirogin.co.jp/


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