八十二長野銀行は2026年10月13日、振込手数料の体系を2027年4月5日(月)に改定すると発表しました。振込金額が3万円未満か以上かで分かれていた料金を、金額にかかわらず一律にします。インターネットバンキングやATM(クイックカード)では実質的に引き下げになる一方、窓口や現金でのATM振込は値上げになります。この記事では、チャネルごとの改定前後の手数料と、利用者が取れる対策を整理します。
発表の概要
今回のリリースは、振込取引のデジタル化を進めるための3つの施策をまとめたものです。
| 施策 | 時期 | 主な対象 |
|---|---|---|
| 振込手数料の改定(金額別→一律) | 2027年4月5日(月) | 個人・法人 |
| 法人向けネットEBに月額基本料無料の「エントリータイプ」を導入 | 2026年11月(予定) | 小規模事業者 |
| 一部の振込関連帳票の廃止・受付終了、振込帳票取扱手数料の新設 | 2028年6月(予定) | 主に法人・事業者 |
振込手数料の改定前後(1件あたり、税込)
改定後は、振込金額にかかわらず同じ手数料になります。
| 振込方法 | 振込先 | 改定前(3万円未満) | 改定前(3万円以上) | 改定後 |
|---|---|---|---|---|
| インターネットバンキング(個人) | 当行宛 | 無料 | 無料 | 無料 |
| インターネットバンキング(個人) | 他行宛 | 165円 | 330円 | 165円 |
| データ伝送・DVD・ANSER・ネットEB | 当行宛(同一店内) | 無料 | 無料 | 無料 |
| データ伝送・DVD・ANSER・ネットEB | 当行宛(本支店) | 110円 | 330円 | 110円 |
| データ伝送・DVD・ANSER・ネットEB | 他行宛 | 385円 | 550円 | 385円 |
| ATM・現金 | 当行宛(同一店内) | 110円 | 220円 | 550円 |
| ATM・現金 | 当行宛(本支店) | 220円 | 440円 | 550円 |
| ATM・現金 | 他行宛 | 550円 | 770円 | 880円 |
| ATM・クイックカード | 当行宛 | 110円 | 220円 | 110円 |
| ATM・クイックカード | 他行宛 | 440円 | 660円 | 440円 |
| ATM・提携金融機関カード | 当行宛(同一店内) | 110円 | 220円 | 220円 |
| ATM・提携金融機関カード | 当行宛(本支店) | 220円 | 440円 | 440円 |
| ATM・提携金融機関カード | 他行宛 | 550円 | 770円 | 770円 |
| 自動送金 | 当行宛(同一店内) | 110円 | 220円 | 220円 |
| 自動送金 | 当行宛(本支店) | 110円 | 330円 | 330円 |
| 自動送金 | 他行宛 | 385円 | 550円 | 550円 |
| 窓口 | 当行宛 | 330円 | 550円 | 880円 |
| 窓口 | 他行宛 | 660円 | 880円 | 990円 |
ATMは八十二長野銀行・イーネット・ローソン銀行・セブン銀行のATMが対象です。現金での振込は、店舗内のクイックコーナーだけの取り扱いと案内されています。「同一店内」は、振込に使う店舗・ATMの設置店に受取人の口座がある場合を指します。
利用者への影響
- インターネットバンキング・クイックカードは負担減または据え置き:改定後は、これまでの「3万円未満」の料金に一本化されます。3万円以上の振込が多い人ほど下がります。
- 窓口と現金のATM振込は値上げ:窓口の当行宛は330円・550円から880円に、他行宛は660円・880円から990円になります。現金でのATM振込も、当行宛が550円、他行宛が880円になります。
- 提携金融機関カードと自動送金は、3万円以上の料金に一本化:3万円未満の振込が中心の人にとっては値上げです。
- 年金受取口座の利用者には優遇あり:八十二長野銀行で年金を受け取っている人は、窓口での振込でも、クイックカードのATM利用時と同じ手数料(当行宛110円、他行宛440円)で利用できます。
注意点
- 振込日が改定日以降でも、改定日前に申し込んだ振込は、サービスによって改定前の手数料になる場合があります。
- 地方税の納入サービスなど、表にないサービスでも手数料が変わるものがあります。詳細は取引店で確認するよう案内されています。
- ATM利用手数料や月間基本料など、振込手数料以外の手数料は今回の表に含まれていません。
- 事業者向けには、登録振込依頼書と自動集金サービスの振替請求書・定額振替明細表を使う取引の新規申込を2026年11月9日以降終了します。2028年6月(予定)からは、単票式振込依頼書(2枚以上)と当行制定の総合振込依頼書の持ち込みに、振込手数料とは別に1回2,200円(税込)の取扱手数料がかかります。
やっておきたいこと
1. 自分の振込方法を確認する
窓口や現金でのATM振込をよく使う場合は、改定後に負担が増えます。月に何回、どの方法で振り込んでいるかを確認しておきましょう。
2. インターネットバンキングかキャッシュカードでの振込に切り替える
個人のインターネットバンキングなら当行宛は無料、他行宛は165円です。ATMで振り込む場合も、現金ではなくクイックカードを使えば、当行宛110円、他行宛440円に抑えられます。
3. 自動送金の設定を見直す
家賃や仕送りなどを自動送金にしている場合、3万円未満の送金は値上げになります。インターネットバンキングの予約振込など、ほかの方法と比べてみる価値があります。
考察
今回の改定は、金額による区分をなくしてわかりやすくすると同時に、デジタルの振込を安く、窓口や現金を高くする方向をはっきり打ち出したものです。リリースでは窓口の値上げの理由として、ペーパーレス化による環境保全と各種コストの上昇が挙げられています。一方で、年金受取口座の利用者には窓口でも低い手数料を適用する措置が設けられており、窓口を使い続ける人への一定の配慮がみられます。改定日は2027年4月と約半年先なので、その間にインターネットバンキングやキャッシュカードでの振込に慣れておくと安心です。
まとめ
- 八十二長野銀行は2027年4月5日に振込手数料を改定し、振込金額にかかわらず一律にする
- インターネットバンキング・クイックカードは負担減または据え置き、窓口・現金のATM振込は値上げ
- 年金受取口座の利用者は、窓口でもクイックカードと同じ手数料で振り込める
- 事業者向けには、一部帳票の廃止と振込帳票取扱手数料(1回2,200円)の新設も予定されている
出典:八十二長野銀行「振込取引におけるデジタルサービスの拡充および手数料体系の見直しについて」(2026年10月13日)
元記事URL:https://bank.82group.jp/file.jsp?id=release/2026/pdf/news20261013.pdf


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