山口フィナンシャルグループ(山口FG)と傘下の山口銀行・もみじ銀行・北九州銀行は2026年10月22日、グループ会社のイネサスが運営する福利厚生アプリ「ウェルサポート」「ウェルサポートPlus」を一時停止したと発表しました。アプリのお問い合わせフォームを提供するStudio株式会社のクラウドサービスに不正アクセスがあり、フォームに入力された個人情報が漏えいした可能性があるためです。
発表では、銀行口座や取引情報を保存しているグループのシステムへの不正アクセスは確認されていないとしています。この記事では、公表内容と利用者が確認しておきたい点を整理します。
漏えいの可能性があるのはお問い合わせフォームの入力内容
不正アクセスを受けたのは、山口FGのシステムではなく、外部のStudio社が提供するクラウドサービスです。アプリの開発会社であるLeafea社を通じて、イネサスに10月19日に報告が入りました。Studio社のシステムの脆弱性が悪用され、同社のクラウドサービスに登録された個人情報が漏えいした可能性があるという内容です。
| 項目 | 公表内容 |
|---|---|
| 対象のアプリ | 福利厚生アプリ「ウェルサポート」「ウェルサポートPlus」(運営:イネサス、開発:Leafea社) |
| 不正アクセスの発生場所 | お問い合わせフォームを提供するStudio社のクラウドサービス |
| 漏えいの可能性がある情報 | お問い合わせフォームに入力された情報 |
| 不正アクセスが確認されていないもの | アプリ会員情報・銀行口座情報・取引情報などを保存する山口FGのシステム |
| 報告を受けた日 | 2026年10月19日 |
| 現在の措置 | アプリと新規申込の受付を一時停止 |
Studio社からは、脆弱性の修正と不正アクセス経路の遮断が完了したと報告を受けているそうです。一方で、山口FGの顧客の情報が含まれているかどうかと、その範囲は調査中です。発表の時点では、利用者の情報が実際に漏えいしたとは確定していません。
アプリは安全を確認できるまで停止、再開時期は未定
山口FGは、影響の有無を確認するまでアプリと新規申込の受付を止めています。再開は調査結果を踏まえて判断し、あらためて知らせるとしています。このアプリと山口FGのほかのシステムは接続されておらず、ほかのサービスへの影響も確認されていないとのことです。山口銀行・もみじ銀行・北九州銀行のインターネットバンキングやアプリについて、今回の発表で停止は告知されていません。
ウェルサポートの利用者が確認しておきたいこと
漏えいの可能性があるのは、お問い合わせフォームに書き込んだ内容です。過去にフォームから問い合わせをしたことがあるかどうかを思い出しておくと、続報が出たときに自分が対象かを判断しやすくなります。
- フォームに氏名・連絡先・勤務先などを書いたことがあるかを確認しておく
- 銀行や山口FGを名乗るメール・SMS・電話で、暗証番号やパスワードを聞かれても答えない
- 不審な連絡があった場合や心配な点がある場合は、発表に記載された山口FGまたはイネサスのお客さま専用窓口に問い合わせる
情報漏えいの公表後は、その件に便乗した不審な連絡が届くおそれがあります。心当たりのない連絡で個人情報や暗証番号を求められても応じず、発表に記載された窓口で事実を確かめてください。
考察:委託先のさらに先にあるサービスが入口になった
今回の件は、銀行のシステムではなく、アプリの開発会社が使っていたフォーム提供サービスで起きました。銀行グループが直接管理していない部分でも、利用者から見れば「銀行のアプリ」のトラブルです。山口FGがアプリを止めたのは、影響範囲がわからない段階で被害が広がるのを防ぐ判断といえます。顧客情報が含まれていたかどうかは続報で明らかになる見込みなので、利用者は公式発表を確認するようにしてください。
まとめ
- 山口FGは10月22日、福利厚生アプリ「ウェルサポート」「ウェルサポートPlus」と新規申込の受付を一時停止した
- 原因は、お問い合わせフォームを提供するStudio社のクラウドサービスへの不正アクセス
- 銀行口座・取引情報を保存するグループのシステムへの不正アクセスは確認されていない
- 顧客情報が含まれるかは調査中で、再開時期も未定
出典:山口銀行「Studio社が提供するお問い合わせフォームへの不正アクセスによる個人情報漏えいの可能性に伴うアプリの一時停止について」(2026年10月22日)
元記事URL:https://www.yamaguchibank.co.jp/portal/news/assets_news/news_20261022_2.pdf
同内容の公表:もみじ銀行/北九州銀行


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