エムアイカードは2026年9月24日、「会員規約」を2026年12月6日(日)から一部改訂すると案内しました。新旧対照表を読むと、カード裏面の署名に関するルール、支払いが遅れたときの費用負担、店頭でのカード利用方法、ショッピング分割払い・リボ払いの手数料率、百貨店カード特約の初年度年会費無料の対象範囲が見直されています。この記事では、改訂内容を項目ごとに整理し、会員への影響と注意点をまとめます。
改訂の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 告知日 | 2026年9月24日 |
| 改訂日 | 2026年12月6日(日) |
| 対象 | エムアイカードの「会員規約」(各種クレジットカード共通部分、分割・リボ払いのご案内、百貨店カード特約) |
| 確認方法 | 公式お知らせ内のPDF(新旧対照表・変更箇所のみ抜粋) |
主な改訂内容
1. カード署名は「署名欄がある場合」に限定
第2条(カードの貸与等)では、これまで「カードを貸与されたとき直ちにカード署名欄に自署」するとされていました。改訂後は、自署の義務が「貸与されたカードの裏面に署名欄がある場合」に限られます。あわせて、第12条(カードの紛失・盗難等)で会員が支払いの責任を負う場合として挙げられていた「カード裏面に会員自らの署名のない場合」は、改訂後の欄に記載がなく、削除される形です。
署名欄のないカードが発行されることを前提にした整理とみられます。ただし、署名欄があるカードでは引き続き直ちに自署する必要があります。
2. 店頭での利用方法から「伝票への署名」を削除
第30条(ショッピングの利用方法)では、改訂前は「所定の伝票にカードと同一の自己の署名をすること」または端末への暗証番号入力が利用方法として並んでいました。改訂後は署名の記載がなくなり、当社が適当と認めた店舗での暗証番号入力、その他当社が認めた方法による利用と定められます。暗証番号入力やカード提示を省略できる場合がある、という規定は残ります。
3. 支払いが遅れた場合の費用負担を明文化
第18条(費用等の負担)には、支払期日に支払えなかったときの「通信費、事務処理費用その他の支払いに要する費用として当社が別途定める費用等」を会員が負担する旨が加わります。同時に「当社は、これらの費用・手数料について請求しないことがあります」との一文も追加されます。
今回のお知らせでは、具体的な費用の名称や金額は示されていません。どの場面で、いくら請求されるのかは、今後の案内や「当社が別途定める」内容で確認する必要があります。
4. 分割・リボ手数料率は実質年率18.00%に
「ショッピング分割払い・リボルビング払いのご案内」(VIOROカードは除く)では、3〜36回の分割払手数料率とリボ払いの手数料率が実質年率15.00%から18.00%に改められます。この料率変更自体は、エムアイカードが2026年7月1日に「2026年12月6日利用分から」として告知済みの内容で、今回の規約改訂で算定例も更新されます。
| 利用代金10万円の例 | 改訂前(15.00%) | 改訂後(18.00%) |
|---|---|---|
| 10回払いの分割払手数料 | 7,000円 | 8,430円 |
| 24回払いの分割払手数料 | 16,370円 | 19,820円 |
| 36回払いの分割払手数料 | 24,800円 | 30,150円 |
| リボ払い(残高10万円・弁済金1万円コース)1回目の手数料充当分 | 863円 | 1,035円 |
※金額は新旧対照表の算定例より。支払期日によって異なる場合があると注記されています。
5. 百貨店カード特約:初年度年会費無料の対象外が「当社が指定するカード」に
百貨店カード特約(一般・ゴールド・プラチナカードのみ対象)の第1条では、入会初年度の年会費無料特典から除かれるのが、改訂前は「ゴールドカード及びプラチナカードの本会員と家族会員」でした。改訂後は「当社が指定するカードの本会員と家族会員」に置き換わります。
規約上、対象外のカードを会社側が指定できる書き方に変わった点がポイントです。今回のPDFでは、どのカードが指定されるかは明記されていません。これから入会を検討する場合は、申込時点の年会費条件を公式サイトで確認しておくと安心です。
6. 支払停止の抗弁の文言を整理
第36条(支払停止の抗弁)では、支払いを停止できる事由のうち「商品に破損、汚損、故障その他の欠陥等の瑕疵があること」が、「商品に破損、汚損、故障その他の種類又は品質に関して契約の内容に適合しないものがあること」に改められます。民法の「契約不適合」の考え方に表現をそろえたものと考えられます。
利用者への影響
- 分割・リボ払いを使う人:12月6日以降の利用分は手数料が増えます。10万円を24回払いにすると、手数料は3,450円多くなる計算です。
- 支払いが遅れがちな人:延滞時の通信費や事務処理費用などを請求する根拠が規約に入ります。現時点で金額は不明ですが、口座残高不足には従来以上に注意が必要です。
- 署名欄のないカードを持つ人:署名がないこと自体を理由に、紛失・盗難時の支払責任を負う規定がなくなります。
- 百貨店カードに入会予定の人:初年度年会費無料の対象外となるカードは、会社の指定で決まる形になります。
注意点
- 今回の資料は「変更箇所のみ抜粋」です。規約全文は公式サイトの会員規約ページで確認してください。
- 分割・リボ手数料率の改定はVIOROカードを除く案内です。
- 署名に関する規定が変わっても、カードや暗証番号を善良な管理者の注意をもって管理する義務は変わりません。紛失・盗難に気づいたらすぐに連絡しましょう。
- 延滞時の費用は「当社が別途定める」とされており、具体的な内容は今後の案内を確認する必要があります。
考察:署名レス化と手数料見直しが同時に進む
今回の改訂には、方向性の異なる2つの流れが含まれています。1つは、署名欄のないカードや暗証番号・タッチ決済を前提にした、利用方法の現代化です。署名の有無で会員の責任を判断する規定が消えるのは、実態に合わせた整理といえます。
もう1つは、会員の費用負担に関わる見直しです。分割・リボ手数料率の引き上げに加え、延滞時の費用を請求する根拠を明文化し、初年度年会費無料の対象外を会社が指定できる形にしました。どれも直ちに全会員の負担が増えるものではありませんが、使い方によってコストが変わる余地が広がります。分割・リボ払いを日常的に使う人ほど、支払回数の見直しや一括払いへの切り替えを検討する価値があるでしょう。
まとめ
エムアイカードは2026年12月6日から会員規約を一部改訂します。署名は署名欄がある場合のみ必要になり、店頭利用の方法から伝票への署名が外れます。一方で、分割・リボ手数料率は実質年率18.00%になり、延滞時の費用負担や初年度年会費無料の対象外に関する規定も変わります。分割・リボ払いを利用している人や入会を検討している人は、12月までに新旧対照表と会員規約全文に目を通しておきましょう。
出典:エムアイカード「会員規約一部改訂のお知らせ」(2026年9月24日)
元記事URL:https://www2.micard.co.jp/content/micard/notice/2609/2notice.html
参考:エムアイカード「会員規約一部改訂のお知らせ」新旧対照表(PDF)
参考:エムアイカード 会員規約
参考:エムアイカード「ショッピング分割払い・リボルビング払い手数料率変更のお知らせ」(2026年7月1日)


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