アララメッセージ不正アクセス、TKCは最大223万件・ユーコープは21万件|チケプラも漏えい公表

アララメッセージ不正アクセスで委託先企業が影響を公表 セキュリティ

メール配信サービス「アララメッセージ」への不正アクセスを受けて、2026年11月2日、メール配信を委託していた企業や団体が相次いで自社の影響を公表しました。TKCは最大2,230,812件、生活協同組合ユーコープは210,495件のメールアドレスが漏えいの対象になったとしています。電子チケットの「チケプラ」も、一部の会員のメールアドレスが漏えいしたと公表しました。

アララ自身の発表(第2報)では、持ち出されたメールアドレスは約7,700万件(精査中)とされています。全体の状況はアララ第2報の記事にまとめています。

11月2日に公表した3者の影響

公表者対象漏えいした情報件数
TKCTKCのシステムを利用する顧客メールアドレス最大2,230,812件
チケットプラス・Fanplus(チケプラ)共通ID「Plus member ID」に登録してサービスを使う会員メールアドレス(ほかの情報の漏えいの可能性は確認されていない)調査中
生活協同組合ユーコープ10月8日〜29日にアララのメール配信サービス「repica」でメールを配信した宛先メールアドレス(ほかの個人情報は漏えいしていない)210,495件

3者とも、自社のシステムへの不正アクセスは確認されていないとしています。漏えいは、メール配信を委託していたアララのサービスで起きたものです。

TKC:会計・自治体向けシステムのメールが送れない状態

TKCは、会計事務所や企業、自治体などに業務システムを提供する会社です。一部のシステムのメール配信をアララメッセージに委託していました。第1報では、漏えいの対象に含まれるかを確認中としていましたが、同じ日の第2報で、最大2,230,812件のメールアドレスが含まれていると公表しました。

日付TKCが公表した経緯
10月22日(木)PHPの脆弱性対応で、アララメッセージが一時停止
10月28日(水)アララから不正アクセスの発生を報告される
10月30日(金)アララから「TKCの利用環境からの情報漏えいはない」と報告される
10月31日(土)アララがTKCの利用環境を緊急停止
11月2日(月)最大2,230,812件のメールアドレスが漏えいの対象に含まれると判明

10月30日の時点では「漏えいはない」と報告を受けていたことになります。アララのサービス停止の影響で、会計事務所向けの「税理士報酬管理システム(FMS)」、企業向けの「FXクラウド」、自治体向けの「マイナンバーカード交付予約・管理システム」「緊急連絡先登録システム」など、多くのシステムからメールが送れなくなっています。再開時期は未定です。

チケプラ:件数は調査中、正式な送信元ドメインを公開

チケットプラスとFanplusは、共通ID「Plus member ID」に登録してサービスを使う会員のメールアドレスが漏えいしたと公表しました。件数は調査中です。アララメッセージの利用は止めており、ほかの方式でのメール配信に順次切り替えています。

チケプラは10月20日の別のお知らせで、同社が使う正式なメールのドメインを公開しています。@plusmember.jp、@cc.plusmember.jp、@mail.plusmember.jp、@mail.tixplus.jpの4つで、これ以外のドメインから届く「チケプラ」を名乗るメールは偽物の可能性が非常に高いとしています。

ユーコープ:10月8日〜29日の配信先が対象

生活協同組合ユーコープは、アララのメール配信サービス「repica」で10月8日(木)〜29日(木)に配信した宛先のメールアドレス210,495件が流出したと公表しました。メールアドレス以外の個人情報は漏えいしていないとしています。情報の悪用や二次被害の有無は確認中です。

利用者がとるべき対応

3者とも、自社やアララをかたる不審なメールに注意するよう呼びかけています。記載されたURLにアクセスしたり、添付ファイルを開いたり、ID・パスワードやクレジットカード情報を入力したりしないでください。TKCは、アララのサービスが不正に使われ、送信元「news@arara.com」からカード会社を装うメールが送られていることにも触れ、受け取ったらURLを開かずに削除するよう求めています。

ここからは公式発表には書かれていない、筆者の見解です。アララのサービスは多くの企業が使っており、今後もほかの企業から同様の公表が続く可能性があります。普段メールを受け取っているサービスを名乗る連絡でも、リンクは使わず、公式アプリやブックマークから自分でログインして確かめることをおすすめします。

まとめ

  • アララメッセージへの不正アクセスで、委託していた企業・団体が11月2日に相次いで影響を公表した
  • TKCは最大2,230,812件、ユーコープは210,495件のメールアドレスが対象。チケプラは件数調査中
  • 3者とも自社システムへの不正アクセスは確認されていない
  • TKCは10月30日時点で「漏えいなし」と報告を受けていたが、その後に判明した
  • 各社やアララをかたるメールのリンクを開かないよう注意したい

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出典:株式会社TKC「メール配信委託先への不正アクセスによる情報漏えいに関する件(第2報)」(2026年11月2日)
元記事URL:https://www.tkc.jp/news/2026/20261102_2/
出典:株式会社TKC「メール配信委託先への不正アクセスによる情報漏えいの可能性について(第1報)」(2026年11月2日)
元記事URL:https://www.tkc.jp/news/2026/20261102_1/
出典:株式会社Fanplus・株式会社チケットプラス「アララ株式会社で発生した不正アクセスに伴うメールアドレスの漏えいについて」(2026年11月2日)
元記事URL:https://tixplus.jp/information/
出典:生活協同組合ユーコープ「委託先における個人情報漏えいについて」(2026年11月2日)
元記事URL:https://www.ucoop.or.jp/info/2026/info_34571.html

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