江東区有明地区にあるマンション
- ブリリアマーレ有明
- ブリリア有明スカイタワー
- ブリリア有明シティタワー
- ブリリアタワー有明ミッドクロス
- ガレリアグランデ
- オリゾンマーレ
- シティタワー有明
- シティタワーズ東京ベイ
- プレミスト有明ガーデンズ
は最も階数のあるマンションにおいても最上階は33階となっています。普段あまり意識しない事象かもしれませんが、何かしらの理由があるのではないかと思い調べてみました。なお、今回はブリリアシリーズのマンションに焦点を当てています。
臨海副都心である有明
まず、有明地区は東京臨海副都心と呼ばれるアリアであり、有明は北と南の2つに別れていますが、東京都はそれぞれ地区計画なるものを立てています。
出典
また、有明北地区を含む各所の地区計画については江東区のWebサイトにあります
上の図を見てもらうと、ブリリアの建築物は有明北2区域であることがわかり、さらに
- ブリリアマーレ有明:2-3-A街区
- ブリリア有明スカイタワー:2-3-B街区
- ブリリア有明シティタワー:2-2-A街区
- ブリリアタワー有明ミッドクロス:2-1-A街区
となっていることがわかります。
高さ制限
該当の街区における高さ制限が全てを物語っているのですが、以下の図をご覧ください。
出典
該当街区の「建築物等の高さの最高限度」が120mとなっております。
これにより、居住空間の快適さを意識した結果階数にして33Fの制限がかかるという形になっています。
なぜ制限があるのか
有明北地区まちづくりガイドラインに以下のような記述があります。
建物高さ
- 臨海副都心地域全体として一体感のあるスカイラインやシルエットの形成及び水辺に対する眺望の広がりの確保等により景観的な調和に配慮する。
- 航空法・電波法による高さの制限、クリーンセンターからの排ガスの影響に留意し、周辺への日照・眺望等に配慮しつつ、ロードの軸線等をいかしたランドマークの創出、変化のある都市空間を象徴する調和のとれたスカイラインの形成に努める。
- 上記の基本的な考え方を踏まえ、1 区域の建物高さを A.P.110m 程度以下、2区域・3区域を A.P.120 m程度以下としていくものとする。ただし、1区域南側については、有明北地区全体の住環境に配慮した高さとする。
- 快適ロード沿いの建築物は、運河側の隣棟間隔の確保に十分配慮し、運河側か見た水辺の開放感や、周辺建築物から海への眺望が確保される建物配置とするとともにロードに沿ったリズミカルな景観形成に努める。
- なお、容積率を緩和する計画の場合には、運用基準における「各部分の高さ」を遵守するものとする。
航空法と地域全体として一体感のあるスカイラインとシルエットを保つための決まりだという事だそうです。
120m以上の高層マンションが できないのは残念ですが、地域としての一体感が保たれる点はとても良い取り組みですね。