【11月2日〜】地銀・第二地銀19行が短プラ0.25%引き上げ|筑邦・西日本シティは10月から住宅ローン基準金利も

地方銀行・第二地方銀行19行の短期プライムレート引き上げ 銀行

2026年9月25日、地方銀行・第二地方銀行の19行が短期プライムレート(短プラ)を0.25%引き上げると発表しました。実施日は大分銀行(12月1日)を除き、2026年11月2日(月)です。

同じ週には、筑邦銀行と西日本シティ銀行が変動金利型ローンの基準金利を10月1日から0.25%引き上げることも公表しています。こちらは11月の短プラ改定より早く、2026年12月の返済日の翌日から既存の借入にも新金利が適用されます。本記事では各行の公式発表をもとに、改定内容と借入への影響を整理します。

9月24日に発表した13行分は前回の記事、メガバンクの改定はこちらの記事で解説しています。

9月25日発表:短期プライムレートの改定一覧

地方銀行(15行)

銀行改定前改定後実施日(2026年)
常陽銀行2.875%3.125%11月2日
足利銀行2.875%3.125%11月2日
千葉銀行2.750%3.000%11月2日
武蔵野銀行2.750%3.000%11月2日
大垣共立銀行2.875%3.125%11月2日
十六銀行2.875%3.125%11月2日
京都銀行3.075%3.325%11月2日
南都銀行3.075%3.325%11月2日
山陰合同銀行3.000%3.250%11月2日
広島銀行2.875%3.125%11月2日
福岡銀行2.875%3.125%11月2日
十八親和銀行2.875%3.125%11月2日
筑邦銀行2.875%3.125%11月2日
佐賀銀行2.875%3.125%11月2日
大分銀行2.875%3.125%12月1日

第二地方銀行(4行)

銀行改定前改定後実施日(2026年)
京葉銀行2.875%3.125%11月2日
熊本銀行3.275%3.525%11月2日
静岡中央銀行3.575%3.825%11月2日
島根銀行3.625%3.875%11月2日
※年利。各行の公式発表資料より作成(2026年9月25日確認)。引き上げ幅はいずれも+0.25%。巡回した一覧で確認できた範囲の掲載です。

短プラの水準は銀行ごとに決めるため、改定前の水準は2.750%(千葉・武蔵野)から3.625%(島根)まで開きがあります。

あわせて動いた基準金利

  • 栃木銀行:短プラではなく「ベースレート(貸出基準金利)」を2.950%から3.200%へ引き上げます(11月2日)。既存の借入は実施日以降の利息支払日から適用されます。
  • 山陰合同銀行:短プラに連動する新長期プライムレートも11月2日から同じ幅(+0.25%)で引き上げる予定です。期間10年超は4.000%から4.250%になります。
  • 島根銀行:「新しまぎん基準金利」を1.995%から2.245%へ、「しまぎん基準金利」を2.950%から3.200%へ、同じく0.25%引き上げます。

10月1日から:変動金利型ローンの基準金利も上がる

短プラとは別に、10月1日から個人向けローンの基準金利を引き上げる銀行もあります。住宅ローンを借りている人に直接かかわるのはこちらです。

銀行対象改定前改定後改定日
筑邦銀行(9月25日発表)個人ローン基準金利(変動金利型住宅ローン、マイカー・教育・リフォームなどの目的ローン、住まいるサポートローン、カードローン)3.375%3.625%10月1日
西日本シティ銀行(9月24日発表)変動金利型の住宅ローン基準金利に連動する各種ローン3.375%3.625%10月1日
※年利。各行の公式発表資料より作成。

既存の借入にはいつから適用されるか

  • 筑邦銀行:10月1日以降に変動金利で新しく借りる人は、借入日から新金利が適用されます。9月30日までに変動金利で借りている人は、2026年12月の約定返済日の翌日から新金利になり、2027年1月の返済分から反映されます。改定後の返済予定表は12月中旬に発送される予定です。教育カードローンと住まいるカードローンは、10月10日から新金利になります。
  • 西日本シティ銀行:契約中のローンは、契約で定めた適用開始日から金利が0.25%上がります。変動金利型住宅ローンの10月見直し分は、12月の返済日の翌日から適用されます。新しい利率と返済額は、新金利の適用後に届く返済予定表で確認できます。

両行とも、変動金利型住宅ローンに「5年ルール」(返済額は5年ごとに見直す)と「1.25倍ルール」(見直し後の返済額は従来の1.25倍が上限)があると説明しています。金利が上がっても毎月の返済額はすぐには変わりませんが、返済額に占める利息の割合が増え、元本の減り方が遅くなります。

短プラの改定は、既存の借入にいつ効くか

各行とも、実施日以降の新規融資には新しい短プラが適用されます。既存の借入への適用時期は、発表文では次のように書かれています。

  • 千葉・十六・武蔵野:既存の借入は実施日以降の利息支払日から(武蔵野銀行は最初の利息支払日から)
  • 筑邦・佐賀:既存の短プラ連動の借入は、契約に定められた利息支払日から
  • 京都・大分・京葉・静岡中央:実施日以降の新規融資・書替、利息の支払いなどから
  • 上記以外の各行:発表文に既存借入の扱いの記載はありません。各行からの通知や契約内容を確認してください

利用者への影響

短プラ連動の借入で金利が0.25%上がると、借入残高1,000万円あたりの利息は年間で単純計算約2万5,000円増えます。実際の増加額は、残高の減り方や返済方式で変わります。

  • 変動金利型の住宅ローン:基準金利を短プラに連動させている銀行では、次の見直し時期(多くは4月1日・10月1日の年2回)に適用金利が上がる可能性があります。筑邦・西日本シティのように、基準金利を先に10月1日から引き上げる銀行もあります。
  • カードローン・フリーローン:変動金利型の商品では、短プラや基準金利の改定が金利に反映されることがあります。
  • 固定金利・固定期間中の借入:固定期間中は今回の改定の影響を直接は受けません。
  • 事業性の融資:短プラ連動の運転資金などは、各行が示す適用時期から金利が上がります。

注意点

  • 「5年ルール」「1.25倍ルール」がある契約では、返済額が変わらないまま利息の割合だけが増えます。返済予定表で元金と利息の内訳を確認しましょう。
  • 返済予定表や金利変更のお知らせは捨てずに確認してください。住所を変えた人は届出が必要な場合があります。
  • 固定金利への切り替えや借り換えは、手数料や金利優遇幅の変化も含めて比べる必要があります。筑邦銀行は、固定金利への変更には手数料がかかり、契約時の金利優遇幅がなくなると説明しています。

考察:預金と借入の両方で「+0.25%の時代」へ

9月25日に短プラを引き上げた19行のうち、13行は同じ日に普通預金金利の0.50%への引き上げも発表しました(一覧はこちら)。預金は+0.10%、短プラは+0.25%です。預金より借入の金利上昇幅が大きいため、住宅ローン残高の大きい家計では、利息の増加が預金利息の増加を上回りやすくなります。

たとえば預金500万円の利息増は年5,000円(税引前)ですが、変動金利の住宅ローン残高3,000万円で金利が0.25%上がると、利息は年約7万5,000円増えます。変動金利で借りている人は、次の見直し時期と、その後の返済額の変化を早めに把握しておくと安心です。

まとめ

  • 9月25日、地銀15行・第二地銀4行の計19行が短プラを0.25%引き上げると発表(大分銀行は12月1日、他は11月2日)
  • 栃木銀行はベースレートを3.200%へ、島根銀行は独自の基準金利も0.25%引き上げ
  • 筑邦銀行・西日本シティ銀行は変動金利型ローンの基準金利を10月1日に3.625%へ。既存の借入は12月の返済日の翌日から新金利
  • 返済額への影響は契約で違う。銀行からの通知と自分の契約内容を確認する

最新の金利と適用条件は、各行の公式サイトで確認してください。

出典:常陽銀行「円預金金利および短期プライムレートの改定について」(2026年9月25日)
元記事URL:https://pdf.irpocket.com/C8333/xoA3/MuFf/ZlLu/sNmI.pdf

出典:足利銀行「円預金金利および短期プライムレートの改定について」(2026年9月25日)
元記事URL:https://xml.irpocket.com/C0060/2026/abk111.pdf

出典:千葉銀行「短期プライムレートの引き上げについて」(2026年9月25日)
元記事URL:https://www.chibabank.co.jp/files/d41005f09c8d3d98c80e0c76b1838f3eae1ea18bd7c788a7750759960ed227b2

出典:武蔵野銀行「短期プライムレートの改定について」(2026年9月25日)
元記事URL:https://www.musashinobank.co.jp/ir/news/pdf/2026/tanpurakaitei20260925.pdf

出典:大垣共立銀行「円預金金利および短期プライムレートの改定」(2026年9月25日)
元記事URL:https://www.okb.co.jp/assets/pdf/archive/2026/20260925-02.pdf

出典:十六銀行「短期プライムレートの改定について」(2026年9月25日)
元記事URL:https://www.juroku.co.jp/release/files/20260925_2.pdf

出典:京都銀行「円預金金利および短期プライムレートの引き上げについて」(2026年9月25日)
元記事URL:https://www.kyotobank.co.jp/news/2026/0925_01.pdf

出典:南都銀行「預金金利および短期プライムレートの金利引き上げについて」(2026年9月25日)
元記事URL:https://www.nantobank.co.jp/news/pdf/news2609251.pdf

出典:山陰合同銀行「円預金金利および短期プライムレートの改定」(2026年9月25日)
元記事URL:https://www.gogin.co.jp/newsrelease/common/attachmentfile/attachmentfile-file-4978.pdf

出典:広島銀行「預金金利および短期プライムレートの引き上げについて」(2026年9月25日)
元記事URL:https://www.hirogin.co.jp/ir/news/paper/news260925-1.pdf

出典:福岡銀行「短期プライムレートの改定について」(2026年9月25日)
元記事URL:https://www.fukuokabank.co.jp/pdf/20260925_release.pdf

出典:十八親和銀行「短期プライムレートの改定について」(2026年9月25日)
元記事URL:https://www.18shinwabank.co.jp/pdf/20260925_release.pdf

出典:筑邦銀行「短期プライムレートの改定について」(2026年9月25日)
元記事URL:https://www.chikugin.co.jp/uploads/news/pdf/news1882_1_1790320971.pdf

出典:筑邦銀行「個人ローン基準金利の改定について」(2026年9月25日)
元記事URL:https://www.chikugin.co.jp/uploads/news/pdf/news1881_1_1790311070.pdf

出典:佐賀銀行「短期プライムレートの改定について」(2026年9月25日)
元記事URL:https://www.sagabank.co.jp/news/release/files/release_20260925.pdf

出典:大分銀行「短期プライムレートの引き上げについて」(2026年9月25日)
元記事URL:https://www.oitabank.co.jp/news/article/news/2026/pdf/20260925_004.pdf

出典:京葉銀行「短期プライムレートの引き上げについて」(2026年9月25日)
元記事URL:https://www.keiyobank.co.jp/news/2026/20260925tannpura.pdf

出典:熊本銀行「短期プライムレートの改定について」(2026年9月25日)
元記事URL:https://www.kumamotobank.co.jp/pdf/newsrelease/20260925release5.pdf

出典:静岡中央銀行「各種預金金利および短期プライムレートの変更について」(2026年9月25日)
元記事URL:https://www.shizuokachuo-bank.co.jp/release/01u79ob5df141qpbf.html

出典:島根銀行「短期プライムレート引き上げについて」(2026年9月25日)
元記事URL:https://www.shimagin.co.jp/wp-pe3atrj7db2s/wp-content/uploads/2026/09/nr20260925.pdf

出典:栃木銀行「円預金金利およびベースレートの引き上げについて」(2026年9月25日)
元記事URL:https://www.tochigibank.co.jp/showimage/pdf?fileNo=3615

出典:西日本シティ銀行「変動金利型の住宅ローン基準金利の改定について」(2026年9月24日)
元記事URL:https://www.ncbank.co.jp/assets/a5d6dd906a3c43e5bbf96d8adc3d2a13/48cd9756f3664d86a18f0bc052b31f9e/osirase260924-01.pdf

コメント

タイトルとURLをコピーしました