JAL(日本航空)・JTA(日本トランスオーシャン航空)の国際線燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)が、2026年9月1日から10月31日発券分で全方面引き下げとなります。日本発の長距離路線(北米・欧州・中東・オセアニア)は片道65,000円から50,000円へ、1区間あたり15,000円下がります。
この記事では、2026年8月発券分との比較表、航空保険特別料金、発券タイミングをどう判断すべきかを、公式案内(2026年8月18日更新)にもとづいて整理します。
燃油サーチャージとは
燃油サーチャージは、航空燃料価格の変動分を運賃とは別に旅客が負担する付加運賃です。JAL/JTAでは燃油価格の変動に応じて2カ月ごとに見直しが行われており、適用額は「搭乗日」ではなく航空券を発券した日に有効な金額で決まります。
- 大人・小児・座席を使用する幼児は同額(座席を使用しない幼児は対象外)
- JALマイレージバンクの国際線特典航空券でも同額が適用される
- 航空券を払い戻す場合、燃油サーチャージは全額返還される
- 関係国政府の認可条件などにより、適用額や期間は予告なく変更される場合がある
2026年9月〜10月発券分の燃油サーチャージ(日本発)
お一人様・1区間片道あたりの日本発着区間設定額です。8月発券分との比較で並べています。
| 区間 | 8月1日〜8月31日発券分 | 9月1日〜10月31日発券分 | 差額 |
|---|---|---|---|
| 日本-ソウル/釜山/済州/極東ロシア、沖縄-台北/高雄 | 7,400円 | 5,900円 | ▲1,500円 |
| 日本-東アジア(ソウル/釜山/済州/ウランバートル、沖縄-台北/高雄を除く) | 16,900円 | 12,400円 | ▲4,500円 |
| 日本-グアム/パラオ/フィリピン/ベトナム/ウランバートル/ロシア(イルクーツク) | 22,500円 | 17,500円 | ▲5,000円 |
| 日本-タイ/マレーシア/シンガポール/ブルネイ/ロシア(ノヴォシビルスク) | 35,000円 | 26,000円 | ▲9,000円 |
| 日本-ハワイ/インドネシア/インド/スリランカ | 40,400円 | 30,900円 | ▲9,500円 |
| 日本-北米/欧州/中東/オセアニア | 65,000円 | 50,000円 | ▲15,000円 |
引き下げ率はおおむね2〜3割で、距離の長い方面ほど金額の下げ幅が大きくなっています。往復(2区間)で考えると、北米・欧州線は1名あたり130,000円から100,000円へ、30,000円の差になります。4人家族なら往復で120,000円の差です。
欧州内のコードシェア区間は別扱い
欧州内の乗り継ぎ便で、ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)、フィンエアー(AY)、イベリア航空(IB)が運航するJLコードシェア便を利用した場合は、その区間ごとに別途の金額が適用されます。日本を最初の出発国とする場合、ビジネスクラスはUSD 40、エコノミークラスはUSD 32です。この欧州内の金額は、2カ月ごとの見直しの対象外とされています。
航空保険特別料金
燃油サーチャージとは別に、航空保険特別料金も発券時に加算されます。こちらは燃油価格連動の見直し対象ではありません。
| ご購入場所 | 適用額(お一人様1区間片道あたり) |
|---|---|
| 日本 | 600円 |
| 日本以外 | 4米ドル |
カナダ・香港発着区間およびブラジル発旅程には適用されません。燃油サーチャージと同様、大人・小児・幼児が同額で、特典航空券にも適用され、払い戻し時は全額返還されます。
見落としやすい注意点
基準は「発券日」で、搭乗日ではない
9月以降に搭乗する旅程でも、8月中に発券すれば8月の(高い)金額が適用されます。逆に、9月に入ってから発券すれば、搭乗が年内でも新しい金額が適用されます。
発券後に改定があった場合の差額調整
- 航空券を変更しない場合:差額調整は行われない(安くなっても返金されない)
- 未使用の航空券を変更する場合:既払い額と変更日に適用される額の差額調整が行われる(全旅程が対象)
- 一部使用済みの航空券を変更する場合:差額調整は行われない
ここでいう「変更」には、便名が変わらない日付変更、旅程が変わらない便名変更、オープンの航空券に新しい予約を入れる場合も含まれます。ただし変更にあたっては運賃規則上の手数料や運賃差額が別に発生し得るため、差額調整だけを狙った変更が得になるかは個別の運賃条件次第です。断定はできないので、事前に確認したほうが安全です。
次回改定は11月発券分から
2カ月ごとの見直しサイクルのため、今回の金額が適用されるのは10月31日発券分までです。11月以降の発券分は改めて改定額が公表される見込みで、燃油価格や為替次第で上下どちらにも動きます。
発券タイミングの判断
1. 急がない旅程は9月1日以降の発券を検討する
座席の在庫や運賃の有無に余裕がある旅程なら、9月1日以降に発券したほうがサーチャージは確実に安くなります。特に北米・欧州・オセアニア方面は1区間15,000円の差なので、影響は無視できません。
2. 特典航空券の発券も9月以降が有利
特典航空券でも燃油サーチャージは同額かかります。必要マイルは変わらなくても現金負担が減るため、空席が確保できているなら発券日を9月にずらす価値があります。
3. 安い席が消える方が痛いケースは先に押さえる
繁忙期の割引運賃や特典航空券の空席は、待っている間に消えることがあります。サーチャージの差額と、運賃・空席を失うリスクを見比べて判断するのが現実的です。未使用航空券なら、9月以降の変更時に差額調整が入る余地もあります。
まとめ
- 2026年9月1日〜10月31日発券分のJAL/JTA国際線燃油サーチャージは全方面で引き下げ
- 北米・欧州・中東・オセアニアは片道65,000円→50,000円(往復で30,000円の差)
- 適用は発券日基準。搭乗日ではない
- 航空保険特別料金は日本購入で片道600円(変更なし)
- 発券後の改定は、変更しなければ差額調整なし。未使用券の変更時のみ調整対象
金額は今後も2カ月ごとに見直されます。発券前に公式ページで最新の適用額を確認することをおすすめします。
出典:JAL 国際線「燃油特別付加運賃」「航空保険特別料金」のご案内(2026年8月18日更新)
元記事URL:https://www.jal.co.jp/jp/ja/inter/fare/fuel/detail.html
参考:JAL 燃油特別付加運賃改定について(https://www.jal.co.jp/jp/ja/inter/fare/fuel/table.html)


コメント