圓山大飯店(グランドホテル台北)宿泊記|客室・館内・秘密のトンネル

圓山大飯店(グランドホテル台北)の豪華なロビー内装 ホテル

台北の中心部から少し北、剣潭山の中腹に赤い宮殿がそびえています。台北を象徴する建築のひとつ、圓山大飯店(グランドホテル台北)です。

圓山大飯店(グランドホテル台北)の赤い外観

実際に泊まってみた率直な感想を先にまとめると、次のとおりです。

  • 建築とロビーは圧巻。ここだけでも泊まる価値がある
  • 客室は広いが、設備には年季を感じる。最新のラグジュアリーホテルを期待すると肩透かし
  • アクセスは弱点。無料シャトルバスはあるが、荷物が多いならタクシーが無難
  • 秘密のトンネル(密道)ツアーが面白い。ここでしか体験できない
  • 総じて「ラグジュアリー」より「威厳と観光」を楽しむホテル

この記事では、エントランス・客室・眺望・館内施設・地下トンネルまで、実際の写真とともに解説します。

圓山大飯店とは|台北を象徴する宮殿建築

1952年開業。かつて中華民国が国際的に「中国」を代表していた時代に、各国の要人を迎える迎賓館的な役割を担っていたホテルです。赤い柱と金色の瓦をまとった14階建ての中国宮殿様式は、高速道路からでもはっきり見えるほどの存在感があります。

項目内容
ホテル名圓山大飯店 / The Grand Hotel Taipei
所在地台北市中山區中山北路四段1号
開業1952年
建物14階建て・中国宮殿様式
客室数約500室
最寄り駅MRT淡水信義線 圓山駅(無料シャトルバスあり)
電話02-2886-8888

アクセス|無料シャトルかタクシーが基本

山の中腹という立地上、駅から歩いて行けるホテルではありません。ここが最大の弱点です。

無料シャトルバス(MRT圓山駅発着)

MRT圓山駅とホテルを結ぶ無料シャトルバスが運行しています。乗り場は圓山駅1号出口から約200m直進した線形公園左側(玉門街)のバス停です。おおむね早朝6時台から23時前後まで、20〜30分間隔での運行。土日はMRT劍潭駅発着の便も加わります。

ただし車両は中型バスで乗車人数に制限があるため、大きな荷物を持っている場合や時間が読めない場合は無理をしないほうが賢明です。

空港からのアクセス

出発地手段目安
桃園国際空港大有バス【1961】圓山大飯店行き約90分/片道NT$105(12歳以下NT$50)
松山空港MRT文湖線→大安→淡水信義線→圓山駅→無料シャトル乗り換え2回
いずれもタクシー最も確実。荷物が多いならこれ一択

ホテル発の空港行きバスは本数が限られるため、利用する場合はフロントで事前予約が必要です。レンタカーや自家用車の場合、宿泊者は1室1台まで駐車無料です。

※交通情報は2026年8月時点の公式サイト記載に基づきます。時刻表は変更されることがあるため、最新情報は公式サイトでご確認ください。

エントランス|扉に刻まれた「中華民国万歳」

圓山大飯店の正面入り口の扉

正面入り口の扉には、右下から反時計回りに「中華民国万歳」の文字が配されています。何気なく通り過ぎてしまいがちですが、このホテルの成り立ちを端的に示すディテールです。

圓山大飯店のロビー内装

扉をくぐると、真紅の柱と精緻な天井装飾が広がります。近代的な高級ホテルの「洗練」とは方向性がまったく違う、圧倒的な重厚さ。かつて各国の要人がここに滞在していたという話にも納得がいきます。

宿泊しない人でもロビーの見学や写真撮影に訪れており、その点でも「泊まる場所」というより「訪れる場所」に近い雰囲気です。

客室|広さは十分、設備は年季相応

圓山大飯店の客室ベッド

今回は窓のある客室を選びました。体感で30㎡以上はある広さですが、率直に言えば「広いだけの部屋」という印象です。可もなく不可もなく、内装には年季を感じます。

圓山大飯店の客室全景

広角で見るとこのとおり。空間にゆとりはあります。

圓山大飯店の客室デスク

デスクはいかにも「仕事机」という面構え。装飾性より実用性が勝っています。

最安の客室は「窓なし」。予約時は要注意

このホテルで最も安いカテゴリの部屋は窓がありません(公式の客室区分でも「精緻無窓客房」として明示されています)。料金だけを見て予約すると、後悔する可能性があります。眺望はこのホテルの魅力の一部なので、数千円の差なら窓ありを選ぶことを強くおすすめします。

眺望|山側は緑、市街地側は飛行機

圓山大飯店の客室からの山側の眺望

こちらは山側の眺望。台北の街なかとは思えないほど緑が濃く、これはこれで満足度が高い眺めでした。

圓山大飯店の市街地側の眺望と台北松山空港に着陸する航空機

友人の部屋が市街地側だったので、そちらの眺望も。ちょうど台北松山空港に着陸態勢に入ったチャイナエアラインの機体を収めることができました。飛行機の撮影スポットとしても有望です。

圓山大飯店の敷地内テニスコート

敷地内にはテニスコートもあります。プールやフィットネスも備わっていますが、ホテル自体が広大で移動が面倒だったため、今回は利用しませんでした。

館内施設と営業時間(宿泊時の館内案内より)

客室には日本語の館内案内が置かれていました。内容を読みやすく整理したものが以下です。

圓山大飯店の客室に置かれていた日本語の館内施設案内

レストラン・バー

店名ジャンル営業時間
圓苑(Yuan Yuan)江浙料理・北方点心ランチ 11:30-14:30(LO14:00)/ディナー 17:30-21:30(LO21:00)/アフタヌーンティー 土日14:30-17:00
金龍餐廳広東風海鮮・飲茶ランチ 11:30-14:30(LO14:00)/ディナー 17:30-21:30(LO21:00)/朝飲茶 土日07:30-11:00
松鶴餐廳(Grand Garden)ブッフェ・洋菓子朝食 6:00-10:00/ランチ 11:30-14:00/アフタヌーンティー 14:30-16:30/ディナー 18:00-21:30
花園咖啡廳(The Garden Cafe)カフェ・軽食08:00-22:30(LO22:00)
圓山牛排館(Grand Steak)熟成ビーフステーキ・創作料理ランチ 11:30-14:30(LO14:00)/ディナー 17:30-22:00(LO21:00)
覓到(MEET)バー18:00-01:00

バーの「覓到」は東トンネル内にあり、トンネル側の開放時間は18:00-21:30と案内されていました。

プール・サウナ・ジム

施設営業時間料金
プール夏季5〜10月/冬季11〜3月(4月は早めに開く場合あり)。子ども用プールは夏季5〜10月のみ宿泊者・会員は無料
サウナ浴槽・水風呂・スチームサウナなど。男女で設備構成が異なる宿泊者 NT$840/名(税込・平日祝日一律)。15歳未満は利用不可
フィットネスジム(2階)07:00-22:00(最終入場21:30)宿泊者は無料

いずれの施設も、チェックアウト当日は午前11時まで利用可能と案内されていました。

※上記は宿泊時に客室にあった館内案内の内容です。営業時間や料金は変更される可能性があるため、利用前に公式サイトまたは現地の案内でご確認ください。

館内のカフェとコンビニ|外に出なくても完結する

館内にはコンビニとカフェがあり、外に出ずに一日を過ごせます。アクセスが不便なホテルだけに、この点はかなり効いてきます。

高級レストランからリーズナブルなコンビニまで価格帯の幅が広く、「今日は軽く済ませたい」という日にも対応できるのはプラスポイントです。

館内レストラン|値は張るが味は間違いなし

圓山大飯店の中華レストラン

今回は館内の中華レストランを利用しました。価格帯は明らかに「お高い系」ですが、味は間違いありません。

店内の様子と、注文したチャーハンやビール。落ち着いた空間で、外に食べに出るのが億劫な日には十分な選択肢になります。

秘密のトンネル(密道)|このホテル最大の見どころ

圓山大飯店の地下にある秘密のトンネル(密道)

圓山大飯店の地下には、緊急時の脱出路として造られた東西2本のトンネル(密道)があります。蒋介石のための避難通路だったと説明されており、実際に使われたかどうかは定かではありませんが、現在はガイドツアーの形で一般に公開されています。

宿泊時の館内案内に記載されていたツアー情報は以下のとおりです。

コース開始時刻料金
西トンネル(西密道)10:00/13:30/14:30/15:30NT$250/人
東トンネル(東密道)10:30/14:30/16:00NT$500/人

西トンネルには、螺旋状に下るスロープの脇に滑り台が設けられているのが特徴です。参加は事前申し込み制なので、泊まる日程が決まっている場合は早めに押さえておくとよいでしょう。実際の雰囲気は動画をご覧ください。

泊まる前に知っておきたいポイント

  • 最安の客室は窓なし。眺望を楽しみたいなら必ず窓ありを選ぶ
  • 徒歩でのアクセスは非現実的。無料シャトルの時刻を事前に確認するか、タクシーを前提に予定を組む
  • 館内が広く、移動に時間がかかる。プールやジムは「ついでに使う」感覚では足が向きにくい
  • 密道ツアーは要予約。当日思い立っても入れないことがある
  • 設備の新しさを求める人には不向き。建物の歴史そのものを楽しめるかで評価が分かれる

まとめ|「豪華」ではなく「威厳」を味わうホテル

圓山大飯店は、台北を象徴するホテルのひとつです。館内はとても広く、ラグジュアリーというよりは威厳を感じさせる建築を軸に、密道ツアーや眺望といった楽しめる要素が多分に用意されています。

おすすめできる人避けたほうがよい人
歴史ある建築そのものに価値を感じる人最新の設備・内装を重視する人
台北らしいランドマークに泊まりたい人駅近・繁華街アクセスを優先する人
密道ツアーや飛行機撮影に興味がある人移動の手間を極力減らしたい人

毎回の台北滞在で選ぶホテルではないかもしれませんが、一度は泊まっておく価値のあるホテルだと感じました。また数年後に「泊まりたい」と思うかもしれません。

参考リンク

館内施設の営業時間・料金は宿泊時に客室にあった日本語の館内案内、交通情報および店舗名称は2026年8月時点の公式サイト記載に基づきます。
圓山大飯店 公式サイト:https://www.grand-hotel.org/TW/official/main.aspx?gh=TP
交通情報:https://www.grand-hotel.org/TW/official/about-traffic.aspx?gh=TP
レストラン情報:https://www.grand-hotel.org/TW/official/restaurant.aspx?gh=TP

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