瀬戸大橋アンパンマントロッコ乗車記|高松→岡山で瀬戸大橋を渡る

高松駅ホームに停車する瀬戸大橋アンパンマントロッコの車両 鉄道

JR四国が運行するアンパンマン列車のなかでも、瀬戸内海の潮風を全身で浴びながら瀬戸大橋を渡れる特別な1本が「瀬戸大橋アンパンマントロッコ」です。今回は高松駅から岡山駅まで、実際に乗車してきました。

窓のないトロッコ車両からの絶景、アンパンマン一色の車内、予約方法や料金まで、乗車レポートとしてまとめます。小さな子ども連れはもちろん、大人だけでも十分に楽しめる列車でした。

※運行情報・料金は2026年9月時点で公式・各種情報を確認したものです。運転日や時刻は変更されるため、乗車前に必ずJR四国の公式サイトで最新情報をご確認ください。

この記事でわかること

  • 瀬戸大橋アンパンマントロッコの基本情報(区間・料金・運転日)
  • 予約方法と、トロッコ車両に乗れる区間の注意点
  • トロッコ車両・一般車両それぞれの車内の様子
  • 瀬戸大橋を渡るときの車窓
  • 岡山駅で見かけた別のアンパンマン列車

瀬戸大橋アンパンマントロッコの基本情報

項目内容
運行区間高松駅〜岡山駅、琴平駅〜岡山駅
トロッコ乗車区間高松発着の場合は坂出駅〜児島駅(琴平発着は琴平駅〜児島駅)
瀬戸大橋を渡る区間児島駅〜宇多津駅の間
編成2両編成(トロッコ車両+一般車両)
座席全席グリーン車指定席・定員48席
運転日土休日・春休み・夏休みなどを中心に運転(12〜2月の冬季は運休)
デビュー2006年(現在のラッピングは3代目)

ポイントは、トロッコ車両に乗れるのは決まった区間だけということです。高松〜岡山を乗り通す場合、トロッコ車両に乗車できるのは坂出〜児島の間で、この区間に瀬戸大橋の通過が含まれます。それ以外の区間はトンネルや安全上の理由から一般車両で過ごすことになります。

裏を返せば、指定席を1つ予約すればトロッコ車両と一般車両の両方を行き来して楽しめる仕組みです。座席は一般車両側に確保され、瀬戸大橋の区間になったらトロッコ車両へ移動する、という流れになります。

料金(高松〜岡山の例)

乗車券に加えて、グリーン車指定席料金が必要です。公式の案内をもとにした高松〜岡山の例は以下のとおりです。

区分乗車券グリーン車指定席料金合計の目安
大人1,660円1,010円2,670円
子ども880円1,010円(大人・子ども同額)1,890円

グリーン車指定席料金が大人・子ども同額なのが特徴です。観光列車としては手が届きやすい価格帯だと思います。

予約方法:1か月前から、早めの確保が安心

全席指定席のため、事前予約が必須です。予約の要点は次のとおりです。

  • 乗車日の1か月前の午前10時から発売開始
  • JR西日本のネット予約「e5489」や、JRのみどりの窓口などで予約可能
  • 定員48席と少なく、行楽シーズンや連休は発売開始直後に埋まることもある
  • 空席状況はJR四国の公式サイトで確認できる

人気列車なので、日程が決まっているなら1か月前の発売開始日を狙うのが確実です。窓側やトロッコ車両からの眺めにこだわるなら、なおさら早めの確保をおすすめします。

高松駅から乗車

JR高松駅の駅舎とSHIKOKU SMILE STATIONの表示
JR高松駅。「SHIKOKU SMILE STATION」の愛称が掲げられている

出発はJR高松駅から。ガラス張りの大きな駅舎に「SHIKOKU SMILE STATION」の文字が掲げられ、四国の玄関口らしい佇まいです。

高松駅の改札と発車標にアンパンマントロッコ岡山行きが表示された様子
発車標。児島・岡山方面に「アンパンマントロッコ 岡山」の表示が見える

改札上の発車標には、児島・岡山方面の欄に「アンパンマントロッコ 岡山」としっかり表示されていました。高松駅は頭端式(行き止まり式)のホームで、各方面の特急が並ぶ様子も壮観です。

高松駅ホームに停車する瀬戸大橋アンパンマントロッコの車両
ホームに停車するアンパンマントロッコ。虹とアンパンマンが描かれた車体

ホームに入ると、虹とアンパンマンが大きく描かれた車両が待っていました。先頭にはばいきんまん、側面にはアンパンマンやなかまたちがずらり。車体番号は「キロ185-26」で、国鉄型のキハ185系を改造した車両です。乗る前から気分が上がります。

トロッコ車両:窓のない開放感

この列車の主役が、窓のない吹き抜けのトロッコ車両です。瀬戸大橋の区間になると、案内に従ってこちらの車両へ移動します。

アンパンマントロッコの窓のない吹き抜けのトロッコ車両の車内
トロッコ車両の車内。木製ベンチが並び、天井以外は開放されている

車内は木製のベンチが並び、天井以外は柵とアクリル板だけ。走行中は風が直接吹き込んでくる開放感があります。上着があると安心とされているのも納得で、晴れた日でも走行中は風が強めでした。

アンパンマントロッコのトロッコ車両の窓と車内のキャラクター装飾
トロッコ車両の側面。キャラクターに囲まれた開放的な窓

壁や柱にはアンパンマンのなかまたちが描かれ、森の中にいるようなデザイン。窓枠がないぶん、景色がダイレクトに目に飛び込んできます。

アンパンマントロッコのトロッコ車両の木製ベンチとばいきんまんの装飾
トロッコ車両のベンチ。壁にはばいきんまんの大きなイラスト

座席の番号標にもキャラクターがあしらわれ、細部まで凝った作りです。床の一部がガラス張りの「床下窓」になっていて、走行中の線路が真下に覗ける仕掛けもあります。子どもが夢中になるポイントでした。

瀬戸大橋を渡る:ハイライトの車窓

アンパンマントロッコの車内から瀬戸大橋と瀬戸内海を望む車窓
トロッコ車両から望む瀬戸大橋と瀬戸内海。橋のトラス構造越しに島々が見える

この列車最大のハイライトが、児島〜宇多津の間で瀬戸大橋を渡る区間です。トロッコ車両から見上げると、瀬戸大橋の巨大なトラス構造が頭上を流れていき、その隙間から瀬戸内海と島々が一望できます。

窓ガラス越しではなく、風を感じながら海の上を渡る体験は格別でした。瀬戸大橋は鉄道道路併用橋としては世界最大級で、その構造物のスケールをこれほど間近に感じられる列車は他にありません。トロッコ車両に乗る価値は、この数分間に凝縮されていると言ってよいでしょう。

一般車両:座席と車内販売

指定席が確保されるのは一般車両側です。トロッコ区間以外はこちらで過ごします。

アンパンマントロッコの一般車両のカラフルな指定席
一般車両の座席。虹色の通路とカラフルなシートが並ぶ

一般車両も負けていません。虹色の通路に、赤・青・緑・オレンジと色とりどりのシートが並び、天井にはアンパンマンのなかまたちがびっしり。座席のヘッドカバーもキャラクター仕様で、座っているだけで楽しい空間です。

アンパンマントロッコの一般車両にある物販カウンターとアンパンマングッズ
一般車両の物販カウンター。アンパンマン弁当やグッズが並ぶ

一般車両には物販カウンターがあり、アンパンマン弁当やオリジナルグッズ、飲み物などを購入できます。数量限定の「アンパンマン弁当」は容器を持ち帰れるのも人気の理由。旅の記念に立ち寄る価値があります。

アンパンマントロッコのトイレと多目的ルームのキャラクター装飾された通路
デッキ部分。多目的ルーム(授乳室)やトイレもキャラクターで装飾されている

デッキには多目的ルーム(授乳室)やトイレもあり、こうした設備までアンパンマンで統一されています。小さな子ども連れでも安心して長時間乗車できる配慮です。

岡山駅で見かけた「きいろいアンパンマン列車」

岡山駅に停車する土讃線きいろいアンパンマン列車の車両
岡山駅で見かけた黄色い車体のアンパンマン列車(土讃線きいろいアンパンマン列車)

終点の岡山駅では、今回乗ったトロッコとは別の黄色いアンパンマン列車を見かけました。これは「土讃線きいろいアンパンマン列車」で、岡山と高知を結ぶ特急「南風」に使われる2700系車両です。

JR四国のアンパンマン列車は、このトロッコを含めて複数の系統が走っています。今回のトロッコ(瀬戸大橋区間)と、この土讃線の特急「南風」(岡山〜高知)は別物です。岡山駅はこれらのアンパンマン列車が集まるターミナルでもあり、乗らなくても見るだけで楽しめました。次は黄色や赤の「南風」にも乗ってみたいところです。

楽しむためのポイント

  • 予約は1か月前の発売開始日に。定員48席と少なく、休日は早く埋まる
  • トロッコ車両は上着があると安心。走行中は風が強い
  • 指定席は一般車両側。トロッコ区間の案内が来たら移動する
  • 物販カウンターのアンパンマン弁当は記念になるので早めに購入を
  • 冬季(12〜2月)は運休。運転日は必ず公式カレンダーで確認する

まとめ

瀬戸大橋アンパンマントロッコは、窓のないトロッコ車両で瀬戸大橋を渡るという、他にない体験ができる観光列車でした。車内はトロッコ車両・一般車両ともにアンパンマン一色で、子ども連れはもちろん、大人だけでも十分に満足できる完成度です。

高松〜岡山なら片道2時間弱、料金も観光列車としては手頃です。四国と本州を結ぶ移動を、そのまま思い出になる列車旅に変えてくれる1本でした。運転日が限られるので、旅程が決まったら早めの予約をおすすめします。

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出典・参照

参照:JR四国「瀬戸大橋アンパンマントロッコ」(運行区間・座席・料金、参照日:2026年9月5日)

参照:JR四国 アンパンマン列車 公式ページ(運転日・時刻・予約方法)/トレたび「四国を走るアンパンマン列車」(車両の種類・特徴、いずれも参照日:2026年9月5日)

写真はいずれも筆者撮影。列車内外のデザインには、やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTVに関連する著作物が含まれます。運転日・料金・車両は変更される場合があるため、最新情報はJR四国の公式サイトでご確認ください。

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