マネーフォワードは2026年10月26日、グループ5社のWebサイトに設置していたお問い合わせフォームの入力データが、外部へ流出した可能性があると公表しました。フォームの作成に使っていた外部サービス「Studio」への不正アクセスが原因です。対象は5社で合計8,109件(各社の公表件数を筆者が合算)です。
影響はこのフォームに限られ、『マネーフォワード クラウド』や『マネーフォワード ME』など、サービス本体への影響や情報流出はないとしています。現時点で、第三者による実際のデータ取得や二次被害は確認されていません。
流出の可能性があるのは5社のフォーム、合計8,109件
対象になったのは、採用サイト・コーポレートサイト・サービスサイトに置かれたお問い合わせフォームです。会社ごとの件数は次のとおりです。
| 会社 | 対象のフォーム | 件数 |
|---|---|---|
| 株式会社マネーフォワード | 採用サイトのお問い合わせフォーム | 4,150件 |
| マネーフォワードケッサイ株式会社 | サービスサイトのお問い合わせフォーム | 2,984件 |
| マネーフォワードホーム株式会社 | コーポレートサイトのお問い合わせフォーム | 713件 |
| マネーフォワードエックス株式会社 | コーポレートサイトのお問い合わせフォーム | 257件 |
| アウトルックコンサルティング株式会社 | 採用サイトのお問い合わせフォーム | 5件 |
流出の可能性がある項目は、フォームに入力した次の情報です。
- 氏名
- 企業名
- メールアドレス
- 電話番号
- お問い合わせ内容
- その他、フォームに入力した情報
採用サイトが対象に入っていますが、採用選考への応募情報(履歴書・職務経歴書の内容や応募フォームへの入力内容)には影響がないと明記されています。対象は、あくまで問い合わせ用のフォームに入力した情報です。
Studio社の脆弱性が9月30日〜10月1日に悪用された
Studioは、コードを書かずにWebサイトを作れるサービスです。マネーフォワードグループは、一部のWebサイトの運営にこのサービスを使っていました。発表に記載された経緯を時系列で整理します。
| 日付 | できごと |
|---|---|
| 2026年9月30日〜10月1日 | Studioの一部機能の脆弱性を悪用した不正アクセスが発生 |
| 〜2026年10月14日 | Studio社が対処するまで、データを外部から取得できる状態が続く |
| 2026年10月16日 | マネーフォワードがStudio社から報告を受ける |
| 2026年10月26日 | マネーフォワードが公表。対象者への個別連絡を開始 |
Studio社によると、脆弱性はすでに修正され、不正アクセスに使われた経路も遮断されています。情報流出が確定したという報告は、現時点ではありません。
Studio側の不正アクセスについては、Studioに不正アクセス|APIキーやフォーム送信内容も流出の可能性、運営者の対応まとめで詳しく解説しています。
マネーフォワードはフォームを停止し、別システムへ切り替え済み
- Studio上のお問い合わせフォームの利用をすべて停止し、別システムへの切り替えを完了
- 流出の可能性がある人には、登録されたメールアドレス宛てに10月26日から順次、個別の案内を送付
- Studio社からの情報収集を続け、新たに公表すべき事実が分かれば公式サイトなどで知らせる
対象になりうる人がとるべき対応
1. マネーフォワードグループからの案内メールを確認する
上の表のフォームから問い合わせたことがある人は、マネーフォワードグループからの個別の案内が届いていないか確認してください。案内は、フォームに登録したメールアドレス宛てに送られます。
2. 便乗した不審なメールや電話に注意する
マネーフォワードは、本件に便乗した不審なメールや電話への注意を呼びかけています。心当たりのないメールのリンクを開かない、添付ファイルを開かない、パスワードなどを入力しない、の3点です。同社がメールや電話でパスワードや暗証番号を尋ねることはない、としています。
ここからは公式発表には書かれていない、筆者の見解です。流出の可能性がある項目には、氏名・企業名・メールアドレスに加えて電話番号と問い合わせ内容が含まれます。問い合わせた内容に触れたメールや電話は本物らしく見えやすいため、内容の真偽はマネーフォワードの公式サイトから確かめるのが安全だと考えます。
問い合わせ先
- マネーフォワード、マネーフォワードホーム、マネーフォワードエックス、マネーフォワードケッサイ:各社のお問い合わせフォーム(リンクはプレスリリースに掲載)
- アウトルックコンサルティング:info@outlook.co.jp
まとめ
- 外部サービス「Studio」への不正アクセスで、マネーフォワードグループ5社のお問い合わせフォームの入力データ、合計8,109件が流出した可能性がある
- 項目は氏名・企業名・メールアドレス・電話番号・問い合わせ内容など。採用の応募情報やサービス本体への影響はない
- 実際のデータ取得や二次被害は、現時点で確認されていない
- 対象者には10月26日から個別に案内を送付。便乗したメールや電話に注意する
最新の情報は、マネーフォワードの公式発表で確認してください。
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出典:株式会社マネーフォワード「外部サービス「Studio」への不正アクセスに伴う、お問い合わせフォームにおける個人データ流出の可能性に関して」(2026年10月26日)
元記事URL:https://corp.moneyforward.com/news/info/20261026-mf-press-1/


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