JALは2026年9月30日、FLY ON プログラムの上級ステイタス「JGCプレミア」を見直すと発表しました。名称は「JMBプレミア」に変わり、これまで必要だったJALグローバルクラブ(JGC)への入会条件がなくなります。
ただし、制度が一度に切り替わるわけではありません。達成条件の変更は2027年1月1日以降の搭乗実績から、特典の変更は2028年度からです。2026年の搭乗実績でJGCプレミアを目指す人には、現行の条件とサービスが適用されます。
この記事では、JGCプレミアからJMBプレミアへの変更点、残る特典、見直される特典を時系列で整理します。
JGCプレミアは「JMBプレミア」へ変わる
今回の改定で最も大きいのは、JGCへの入会が達成条件から外れることです。従来のJGCプレミアは、必要な搭乗実績を満たすだけでなく、JGC会員であることが前提でした。2027年の搭乗実績からは、JGCに入会していないJMB会員でも、基準を満たせばJMBプレミアを獲得できます。
数値基準は変わりません。1月から12月までの暦年で、次のいずれかを満たす必要があります。
- 80,000 FLY ON ポイント以上(うちJALグループ便40,000 FLY ON ポイント以上)
- 80回以上(うちJALグループ便40回以上)かつ25,000 FLY ON ポイント以上
これまで「JGC会員だけの上位ステイタス」だった枠を、年間の搭乗実績で評価するJMBのステイタスとして独立させる変更です。JGCの会員制度そのものがなくなるわけではありません。
変更時期は2027年と2028年度の2段階
達成条件と特典の変更時期は異なります。ここを混同すると、2026年中にJGCプレミアを目指している人の判断を誤りかねません。
| 対象時期 | 適用内容 |
|---|---|
| 2026年1月1日〜12月31日の搭乗実績 | 現行のJGCプレミア基準を適用。2027年度のサービスに変更なし |
| 2027年1月1日以降の搭乗実績 | JGC入会を条件としないJMBプレミアの達成判定を開始 |
| 2028年度 | JMBプレミアを含む上級ステイタスの一部特典を変更 |
つまり、2026年の搭乗実績で取得する2027年度ステイタスは、今回の特典改定の対象外です。新しい名称と条件が実質的に効いてくるのは、2027年の搭乗実績で2028年度のステイタスを目指す場合です。
搭乗時の主要な上級サービスは維持される
名称と入会条件は変わりますが、JMBプレミアの価値を支える空港・搭乗サービスは、おおむね維持されます。JALの案内では、次の主要特典は変更対象に挙げられていません。
- 国内線・国際線のファーストクラスラウンジ
- ダイヤモンド・JGCプレミア専用保安検査場
- 国内線・国際線の前方座席指定サービス
- 優先搭乗
- ワンワールドのエメラルドステイタス
特にワンワールド・エメラルドが維持される点は重要です。JAL便だけでなく、ワンワールド加盟航空会社を利用する場面でも、対象ラウンジや優先サービスを使える余地が残ります。実際の利用条件は、航空会社、運航便、空港によって異なるため、搭乗前に各社の案内を確認してください。
マイル無期限とサービスセレクションは対象外に
一方、2028年度からJMBプレミアの一部特典は縮小されます。影響が大きいのは、マイル有効期限とサービスセレクションです。
JMBプレミアは、保有マイルの有効期限を無期限にする特典の対象外となります。変更後の有効期限は、保有するStarグレードやJALカードの条件に応じて決まります。JGC Six Star・Five Star・Four Starは無期限、JGC Three Star・JMB elite・JMB elite plus・JAL CLUB ESTは5年、一般のJMB会員は3年です。
また、毎年用意されてきた「サービスセレクション」は、JMBプレミアでは利用できなくなります。パートナーステイタス、e JALポイント、ギフトなどを選んでいた人は、2028年度以降の代替策を考える必要があります。
年1回のボーナスマイルを新設
サービスセレクションの見直しに合わせ、上級ステイタス向けのボーナスマイルが新設されます。
| ステイタス | ボーナスマイル |
|---|---|
| ダイヤモンドメタル特典 | 30,000マイル |
| JMBダイヤモンド | 20,000マイル |
| JMBプレミア | 10,000マイル |
JMBプレミアでは、選択式の特典がなくなる一方、10,000マイルのボーナスが加わります。ただし、サービスセレクションで何を選んでいたかによって実質的な評価は変わります。単純な増額・減額ではなく、選択肢を減らしてマイルに一本化する変更と考えるのが適切です。
空席待ちではダイヤモンドメタル特典が最優先に
国内線・国際線の空港での空席待ちには、ダイヤモンドメタル特典会員向けの「最優先」が新設されます。JMBダイヤモンドとJMBプレミアより上位で案内される仕組みです。
JMBプレミアの空席待ちサービスがなくなるわけではありませんが、最上位会員との優先順位が明確に分かれます。また、ダイヤモンドメタル特典で提供されてきた国際線航空券取扱手数料の無料特典は終了予定です。
今回の改定で誰に影響があるのか
JGC未入会で年間80,000 FLY ON ポイントを目指す人
これまでより選択肢が広がります。2027年の搭乗実績からは、JGC入会の有無に左右されずJMBプレミアを目指せます。JGC入会に必要な条件やカード保有を、JMBプレミア取得のためだけに考える必要はなくなります。
2026年中にJGCプレミアを目指している人
2026年の搭乗実績には現行制度が適用されます。必要なFLY ON ポイントや搭乗回数に加え、JGC会員であることなど、現在の条件を確認してください。2027年度のサービス内容も変更されません。
マイルを長期間ためている人
2028年度以降、JMBプレミアだけではマイル有効期限を無期限にできません。保有するStarグレードやJALカードによって期限が変わるため、失効予定を早めに確認しておく必要があります。
サービスセレクションを重視している人
パートナーステイタスやe JALポイントなどを活用している場合、影響は小さくありません。新設の10,000マイルと、これまで選んでいた特典の価値を自分の使い方に合わせて比較するのが現実的です。
まとめ:入口は広がるが、特典は一部縮小
今回の改定により、JGCプレミアはJMBプレミアへ変わり、2027年の搭乗実績からJGC未入会者にも門戸が開かれます。80,000 FLY ON ポイントなどの数値基準は維持され、ラウンジ、優先搭乗、ワンワールド・エメラルドといった搭乗時の主要サービスも残ります。
一方、2028年度からはマイル無期限とサービスセレクションがJMBプレミアの対象外です。代わりに10,000マイルのボーナスが新設されます。取得しやすさは改善しますが、既存会員にとって一律に有利な変更とはいえません。
2026年と2027年の搭乗実績では適用される制度が異なります。ステイタス獲得を計画している方は、自分がどの年度のサービスを目指しているのかを確認し、JAL公式サイトの最新情報もあわせて確認してください。
出典:JAL「JGCプレミアサービスの変更について」(2026年9月30日)
元記事URL:https://www.jal.co.jp/jp/ja/info/2026/jmb/jgc-premiere-services/


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