スマートフォンに不正なアプリを入れさせ、銀行アプリを乗っ取って不正送金する手口について、大和ネクスト銀行(2026年10月28日)と福井銀行(10月27日)が相次いで注意を呼びかけました。この記事では、両行が挙げた手口・危険なサイン・対処法を整理します。
確認されている手口
両行の説明をまとめると、流れは次のとおりです。
- メール、SMS、SNSの広告、ウェブサイトなどで偽サイトへ誘導される
- 偽サイトから不審なアプリ(マルウェア)をインストールさせられる
- 正規の銀行アプリの上に偽の入力画面が表示され、パスコードやログイン情報を盗まれる。または端末を第三者に遠隔操作される
- 不正ログインや口座からの不正送金につながる
大和ネクスト銀行によると、誘導の名目には、ポイントサービス、航空会社、カード会社、国税庁(e-Tax)、宅配事業者などが使われる可能性があります。福井銀行は、メールの添付ファイルやリンクを開いたことでパソコンが遠隔操作される例も挙げています。
両行の注意喚起の比較
| 項目 | 大和ネクスト銀行(10月28日) | 福井銀行(10月27日) |
|---|---|---|
| 主な対象端末 | スマートフォン | スマートフォン、パソコン |
| 想定される被害 | 偽画面での認証情報の詐取、遠隔操作による不正ログイン・不正送金 | 銀行アプリの遠隔操作による不正送金 |
| 主な予防策 | 公式ストア以外からアプリを入れない、広範な権限を安易に許可しない、OS・アプリを最新に | 不審なメール・SMSを開かない、OS・アプリを最新に、ID・暗証番号を他人に教えずメモ機能にも保存しない |
| 不審な場合 | 当社へ連絡し、「緊急利用停止」機能でネットバンキングの利用停止と振込予約の取り消し | 操作を止めて電源を切るか通信を遮断し、別の端末や電話で銀行へ連絡。身に覚えのない送金は警察にも相談 |
危険なサイン
大和ネクスト銀行は、次のような場合に特に注意するよう呼びかけています。
- メール、SMS、SNSの広告などに載っていたリンクからアプリをインストールした
- 国税庁、ポイントサービス、航空会社、カード会社、宅配事業者などを装った案内からアプリを入れた
- アプリのインストール時や起動時に、端末の操作や他のアプリの上への画面表示など、広い権限を求められた
- 銀行アプリで、いつもと違う画面が表示された
- パスコードやログイン情報の再入力を求められた
利用者への影響
この手口では、利用者が自分で操作しているつもりでも、実際には盗まれた情報や遠隔操作で取引が行われます。正規の銀行アプリを使っていても、端末そのものが乗っ取られていれば被害を防げません。両行に口座がない人にとっても、同じ手口はどの銀行アプリにも向けられうるものです。
利用者がとるべき行動
1. アプリは公式ストアからだけ入れる
Google PlayやApp Store以外の場所からアプリをインストールしないでください。メールやSMSのリンクから入れるよう求められたら、まず疑います。
2. 権限の要求に安易に応じない
心当たりのないアプリが、画面操作や他のアプリの上への表示といった広い権限を求めてきた場合は、許可しないでください。
3. おかしいと感じたら、すぐ止めて連絡する
操作を中断して通信を切り、別の端末や電話で取引先の銀行に連絡します。大和ネクスト銀行の口座では、「緊急利用停止」機能で自分でネットバンキングを止め、振込予約も取り消せます。
考察
ネット専業の銀行と地方銀行が同じ時期にほぼ同じ手口を警告しており、特定の銀行を狙ったものというより、銀行アプリ全般を対象にした手口が広がっているとみられます。銀行側も生体認証の導入などで対策を進めていますが、端末に不正アプリを入れないことが最も確実な予防策です。
まとめ
- 偽サイトから不正アプリを入れさせ、銀行アプリを乗っ取る手口に、大和ネクスト銀行と福井銀行が注意喚起
- アプリは公式ストアからだけ入れ、広い権限の要求は拒否する
- 異変に気づいたら操作を止め、別の手段で銀行へ連絡する
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出典:大和ネクスト銀行「スマートフォンへの不正アプリのインストール誘導にご注意ください」(2026年10月28日)
元記事URL:https://www.bank-daiwa.co.jp/info/2026/1028_01.html
出典:福井銀行「スマートフォンやパソコンでの遠隔操作による不正送金にご注意ください」(2026年10月27日)
元記事URL:https://www.fukuibank.co.jp/info/docs/fuseisoukin20261027.html


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