有栖川宮記念公園 散歩レポート|広尾駅3分の都心のオアシス、遊具と都立図書館も

有栖川宮記念公園の池と木々。奥に木橋と石灯籠 東京

東京メトロ日比谷線の広尾駅から歩いて3分ほど。南麻布の住宅街に、池と渓流、背の高い木々に囲まれた有栖川宮記念公園があります。実際に散歩してみると、ビルが木々の上に少し顔を出すくらいで、都心にいることをしばらく忘れられる場所でした。

この記事では、歩いてみた感想に加えて、公園の基本情報、宮家の御用地だった歴史、子ども向けの遊具、園内にある東京都立中央図書館の使い方までまとめます。

有栖川宮記念公園の池。奥に木橋と石灯籠、周囲を木々が囲む
池越しに見た園内。奥に木橋、右手に石灯籠が立つ(筆者撮影)

有栖川宮記念公園は広尾駅3分、約6.7ヘクタールの日本庭園

有栖川宮記念公園は港区が管理する区立公園で、面積は約6.7ヘクタール(67,131㎡)あります。麻布台地の起伏をそのまま生かしたつくりで、丘、渓流、池を配した日本庭園になっています。港区は四季の見どころとして、春のウメ・サクラ・ハナミズキ、初夏のハナショウブ、夏のアジサイ、秋の紅葉を挙げています。

項目内容
所在地東京都港区南麻布5-7-29
アクセス東京メトロ日比谷線 広尾駅から徒歩約3分
面積67,131.11㎡(約6.7ヘクタール)
入園料無料
主な施設池・渓流・児童コーナー(遊具)・野球場・テニスコート・都立中央図書館
トイレあり(車いす・オストメイト対応、ベビーベッドまたはベビーチェアあり)

上記は2026年10月時点で港区の公式ページなどから確認した内容です。最新の情報は港区の公式サイトで確認してください。

南部藩の下屋敷から宮家の御用地へ、1934年に公園として開園

この土地は江戸時代、盛岡南部藩の下屋敷でした。明治29年(1896年)に有栖川宮家の御用地となり、大正2年(1913年)に同宮家が絶えたあとは、高松宮家がその祭祀を受け継ぎます。

転機は昭和9年(1934年)です。子どもの遊び場に関心を寄せていた高松宮殿下が、有栖川宮威仁親王の20年目の命日にあたる1月15日に、この地を当時の東京市へ贈りました。東京市は同じ年の11月に記念公園として開園し、昭和50年(1975年)には港区へ移管されています。公園名に「記念」と付くのは、こうした経緯によるものです。

歩いた感想:坂と池がつくる「都心のオアシス」

高低差があるぶん、散歩に変化が出る

いちばん印象に残ったのは、園内の勾配です。台地の斜面に沿ってつくられているので、上り下りを繰り返すうちに景色が切り替わり、平坦な公園より散歩がはずみます。坂を下りきると池に出て、水面に木々が映り込み、石灯籠や木橋が見えてきます。池ではカモが浮きの上で休んでいました。

木々のすき間からは周辺の高層ビルがのぞきます。緑の量が多いので、ビルが見えても圧迫感はほとんどありませんでした。

欧米系の利用者が多い

歩いていて気づいたのは、欧米系とみられる方の多さです。南麻布や広尾の周辺には各国の大使館が点在し、外資系企業に勤める人も多く暮らすエリアなので、その影響かもしれません。日本語より英語の会話が耳に入ってくる時間もあり、広尾らしい国際色を感じました。

子ども連れは児童コーナーへ、遊具は8種類

園内には児童コーナーがあり、訪問時も子どもたちでにぎわっていました。港区の公式ページによると、設置されている遊具は次のとおりです。

  • 木製複合遊具(1基)
  • 小型4人用ブランコ(1基)、木製1人用ブランコ(1基)
  • ジャングルジム(1基)
  • スプリング遊具(5基)、スプリングシーソー(2基)
  • 木製すべり台(1基)
  • 砂場(1か所)

遊具で遊んだあとに池や渓流沿いを歩けるので、遊具だけの公園より滞在時間を長くとりやすい構成です。

都立中央図書館に「引き篭もる」過ごし方もできる

公園の敷地内には東京都立中央図書館があります。都内最大級の蔵書をもつ都立図書館で、散歩のあとに館内で本や雑誌を読んで過ごす、という使い方ができます。暑い日や雨の日は、外を歩くより図書館に引き篭もるほうが快適かもしれません。

項目内容
所在地港区南麻布5-7-13(有栖川宮記念公園内)
開館時間(平日)10:00〜21:00
開館時間(土日祝)10:00〜17:30
電話03-3442-8451(代表)

注意したいのは、都立中央図書館が調べものや館内閲覧を中心とした図書館である点です。個人への館外貸出は原則行っていないため、本を借りて帰る使い方には向きません。開館時間は2026年の図書館の案内で確認したもので、休館日もあるため、出かける前に都立図書館の公式サイトで確認してください。

訪問前に知っておきたいこと

  • 坂が多い:散歩には楽しい高低差ですが、ベビーカーや足腰に不安がある場合はルート選びに少し気を使います。歩きやすい靴がおすすめです。
  • 紅葉は例年11月中旬〜12月上旬が見頃とされる:訪問時は一部の木が色づき始めた程度でした。秋に行くなら、この時期を狙うと池まわりの景色がさらに変わりそうです。
  • 公園と図書館は住所・連絡先が別:公園は南麻布5-7-29、図書館は5-7-13です。図書館を目的にする場合は図書館側の情報を確認してください。

まとめ:散歩も遊びも読書もこなせる、広尾の大きな庭

有栖川宮記念公園は、駅から3分という近さで、起伏のある日本庭園の散歩、子どもの遊び場、図書館での読書までまとめて楽しめる公園でした。大人ひとりで頭を休めたい日にも、子どもを外で遊ばせたい週末にも使えます。広尾や麻布に出かける機会があれば、少し時間をとって立ち寄ってみてください。

参考情報:港区「有栖川宮記念公園」(2026年10月12日確認)
公式ページ:https://www.city.minato.tokyo.jp/shisetsu/koen/azabu/03.html
参考情報:東京都立図書館(2026年10月12日確認)
公式サイト:https://www.library.metro.tokyo.lg.jp/

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