台湾中国語を勉強したいと思った時に役立つ本と資料を紹介します。
そもそも台湾の中国語(=台湾華語)と中国語は何が違うのか?
大きく分けて2つの違いがあります
簡体字・繁体字
中華人民共和国(以下、「中国」と呼びます)は1950年代に中国で制定された文字です。対して繁体字はそれまでの中国大陸で使われていた文字となります。
台湾や香港ではこの繁体字が用いられています。
この簡体字・繁体字は、結構見た目が変わるので慣れないと変換が難しいです。例えば「空港」という日本語は
簡体字:机场
繁体字:機場
となります。
拼音(ピンイン)・注音(ㄅㄆㄇ)
中国と台湾では文字の入力方法が異なります。
拼音だとローマ字による入力です
これに対して、台湾では注音(ちゅうおん)という、日本でいうひらがなのような文字の組み合わせによって入力をします。(日本語ではひらがなそのものは文字となりますが、台湾華語の注音では発音を司るのみで注音自体が文字となることはありません)
台湾の教育では注音で教えているので、台湾の人は拼音で入力することは出来ませんし中国の人は注音で入力することが出来ません。
おすすめの本
台湾華語の本は中国語の本に比べると数が少ないですが、その中でも特におすすめの本が上の画像にある2冊です。
知ってトクする台湾華語
こちらの本は、前半は漫画形式で台湾の文化を交えつつ台湾華語を勉強できます。
後半では、各章に沿って文法を学ぶことが出来ます。
今日から始める台湾華語
こちらも各章に沿って台湾華語の文法を学べます。また、この本にはCDが付いているので発音の勉強ができるのが強みです(台湾華語及び中国語は、発音によって意味がまったく異なる単語があったり、四声と言われる発音に慣れるのに時間を要するので発音の勉強は必須です。)
どちらの本にも、拼音のみならず注音(ㄅㄆㄇ)が記載されているのが特徴です。注音を勉強しておくと発音が身につきやすくなるのでおすすめです。
インターネットで勉強するなら
500字說華語というサイトがあるのですが、こちらがネット上の資料としてはとてもわかりやすいのでぜひ一度のぞいてみて下さい。
補足:台湾華語の検定ならTOCFL
台湾華語の検定であればTOCFL(華語能力測定対策)を受けるのがよいです。
また、中国であればHSKが政府公認の検定となります