台北・京鼎小館の食レポ|小籠包と排骨、酸辣湯を実食

京鼎小館のせいろに並んだ小籠包と澄んだ卵スープ グルメ

台北で小籠包の名店を探すと、必ず候補に挙がるのが京鼎小館(ジンディンシャオグァン)です。日本で全国展開する京鼎樓(ジンディンロウ)の出発点となった店で、MRT台北小巨蛋(台北アリーナ)駅から徒歩5分ほどの路地にあります。この記事では、小籠包、酸辣湯、排骨、鶏湯麺などを実際に味わった食レポを、店頭と料理の写真6枚とあわせて紹介します。

台北・松山区にある京鼎小館の店頭と赤い看板
敦化北路の路地に面した京鼎小館の店頭。赤い看板が目印

京鼎小館とは? 京鼎樓グループの1号店

京鼎樓の公式サイトによると、1997年、当時台湾で世界的に認められた点心専門店のトップ点心師を務めていた陳兄弟が独立し、台北市敦化北路に「京鼎小館」を開店したのが始まりです。その後2002年に台北市長春路へ2号店「京鼎樓」をオープンし、2005年3月には日本1号店を恵比寿に出店。現在は台湾本店を含む海外6店舗、国内32店舗(FC含む)へ広がっています。

店名の由来も公式サイトで説明されています。「鼎」は古代中国の三本足の器を指し、安定していることと三兄弟で切り盛りする店であることの2つの意味が込められているとのこと。つまり京鼎小館は、日本で見かける京鼎樓の“本家”にあたる存在です。なお、独立元の店名は公式サイトでは明記されていません(各種メディアでは鼎泰豊出身と紹介されることが多いものの、ここでは断定しません)。

店舗情報とアクセス

店名京鼎小館(Jing Ding Xiao Guan)
住所台北市松山區敦化北路155巷13號
アクセスMRT文湖線・松山新店線「台北小巨蛋(台北アリーナ)」駅から徒歩約5分
電話02-2546-7711
営業時間(目安)火〜金:10:30〜14:00/17:00〜21:00
土・日:9:30〜14:30/17:00〜21:00
定休日月曜(店頭に「每週一公休」の掲示あり)
支払い時の注意サービス料が加算される場合あり(10%との情報が多い)
店頭掲示とGoogleマップ等の公開情報をもとに整理。営業時間は店頭掲示と各情報サイトで終了時刻の記載に差があるため、訪問前に最新情報の確認をおすすめします。

この記事の前提:掲載している写真と感想は、筆者が実際に訪問して撮影したものです。メニュー名は注文控えが残っていないため、料理の見た目にもとづく表記にとどめています。価格・営業時間・サービス料は変わる可能性があるため、公式の案内や店頭表示をご確認ください。

主役はやはり小籠包

せいろの蓋が開くと、小ぶりの小籠包がきれいに並んでいました。ひとつが小さめで、レンゲにのせてもすぐに口へ運べるサイズ感です。皮は薄く、箸で持ち上げても破れにくい一方、噛むとすぐに肉汁が広がります。餡は塩気で押すタイプではなく、豚肉のうま味とスープの甘みが前に出るまとまり方でした。

京鼎小館のせいろに並んだ小籠包と澄んだ卵スープ
せいろで供される小籠包。手前は一緒に運ばれてきた澄んだ卵スープ

せいろと同時に、卵とねぎを浮かべた澄んだスープが添えられました。京鼎小館には、小ぶりの「小籠湯包」に高湯(スープ)が付くメニューがあると紹介されており、この組み合わせに該当する可能性があります。スープに小籠包をくぐらせると、皮の口当たりがさらにやわらかくなり、味の輪郭も少し穏やかになります。

台北の小籠包といえば鼎泰豊も外せません。両者を食べ比べたい方は、鼎泰豊 信義本店の食レポもあわせてご覧ください。

酸辣湯は白胡椒が効いた大きめの一杯

点心と並んで印象に残ったのが酸辣湯です。運ばれてきた時点で表面に白胡椒がたっぷりのせられ、青ねぎが散らしてありました。混ぜてから口に運ぶと、酢の酸味が先に立ち、後から胡椒の辛みが鼻に抜けていきます。とろみは強すぎず、たけのこ、きくらげ、にんじん、豆腐、溶き卵と具の量が多いので、これ一杯でも満足度があります。

白胡椒と青ねぎをのせた京鼎小館の酸辣湯
具がたっぷり入った酸辣湯。白胡椒は混ぜてから飲むのがおすすめ

辛みの調整は自分で行う前提の盛り付けなので、胡椒が苦手な場合は取り分ける前に上澄みを軽く避けるとよいと思います。揚げ物や炒め物と組み合わせると、口の中がさっぱり切り替わります。

排骨は衣が香ばしく、ご飯にも麺にも合う

食べ応えのある一皿を狙うなら排骨(豚ロースの揚げ物)です。薄く広げた肉を食べやすい幅にカットして供され、衣は薄付きで香ばしく、油っぽさは残りません。下味がしっかり入っているため、ソースなしでもそのまま食べ進められます。

衣が香ばしく揚がった京鼎小館の排骨(豚ロースの揚げ物)
薄く広げた豚ロースを揚げた排骨。カット済みで取り分けやすい

肉は薄めなので、がっつり肉を食べたいというより、点心や麺の“おかず”として効く立ち位置でした。ご飯物と合わせるなら、炒飯や白飯を追加して排骨を分け合う形が使いやすいはずです。

鶏湯麺は澄んだスープで箸が進む

麺類からは、骨付き鶏肉が入った澄んだスープの湯麺を注文しました。スープは鶏の脂が浮くものの重たくならず、塩味は控えめ。細めのストレート麺は伸びにくく、最後まで食感が保たれていました。鶏肉はほろりとほどける柔らかさで、骨からうま味が出ているのが分かります。

骨付き鶏肉と細麺が入った京鼎小館の鶏湯麺
骨付き鶏肉入りの湯麺。澄んだスープで塩味は控えめ

複数人で取り分ける場合は、小皿に分けても麺が団子になりにくいタイプでした。味の濃い酸辣湯や排骨と一緒に頼むと、全体のバランスが取りやすくなります。

野菜はキャベツ炒めで口直し

点心と揚げ物が続くので、野菜料理も1皿。キャベツを軽く火入れした一品で、にんじんが少し入るだけのシンプルな仕上げです。油と塩は控えめ、芯のシャキッとした食感が残っていて、箸休めとしてちょうどよい存在でした。

あっさり仕上げた京鼎小館のキャベツ炒め
シンプルなキャベツの炒め物。箸休めに向く軽い味付け

訪問前に押さえておきたいポイント

  • 月曜が定休。店頭にも「每週一公休」と掲示があり、曜日を間違えると空振りになる
  • ランチのラストオーダーが早め。昼に行くなら14時より余裕を持って入店したい
  • 土日は開店が9:30と平日より早く、朝食寄りの時間帯に使える
  • 会計時にサービス料が加算される場合がある(10%との情報が多い)ため、支払い前に確認を
  • 姉妹店の京鼎樓(台北市長春路47号)とは別店舗。日本の公式サイトに台湾本店として載っているのは長春路のほう

台北で中華料理をもう一軒はさむなら、鶏スープが名物の驥園川菜餐廳のグルメレポートもあわせてどうぞ。

京鼎小館の食レポまとめ

  • 小籠包は小ぶりで皮が薄く、肉汁とスープの甘みが素直に出る
  • 澄んだ卵スープが添えられ、小籠包をくぐらせる食べ方も楽しめる
  • 酸辣湯は具が多く白胡椒が効いた、満足度の高い一杯
  • 排骨は衣が軽く、点心や麺のおかずとして機能する
  • 鶏湯麺はスープが澄んでいて、濃い味の料理と好相性
  • 2〜3人でシェアすると点心・スープ・麺・野菜まで無理なく回せる

日本の京鼎樓を知っていると、その味の原点を確かめにいく感覚で楽しめる店です。観光地の中心からは少し離れますが、MRT一本で行ける立地で、店内も観光客と地元客が入り混じった気負いのない雰囲気でした。台北で小籠包を食べ比べるなら、候補に入れて損のない一軒だと思います。

出典・参考情報

出典:京鼎樓公式サイト「企業情報(京鼎樓の歴史)」(本記事公開時点で確認)
元記事URL:https://jin-din-rou.net/company/

出典:京鼎樓公式サイト「京鼎樓 台湾本店」店舗情報(本記事公開時点で確認)
元記事URL:https://jin-din-rou.net/shoplist/taiwanhonten-jindinrou-2/

参考:Googleマップ「京鼎小館」(所在地・営業時間の確認用)
元記事URL:https://maps.app.goo.gl/QSSUdihGoazyaDGs6

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