【2029年度目標】小田急バスが路線バスを完全キャッシュレス化へ|一般路線にクレカ乗車

小田急バス 路線バスの完全キャッシュレス化 2029年度まで クレジットカード

小田急バスは2026年10月20日、2029年度までに路線バスの完全キャッシュレス化(現金取扱いの終了)を目指すと発表しました。一般路線バスにもクレジットカード等のタッチ決済による乗車(クレカ乗車)を導入し、交通系ICカード以外の支払い手段を増やします。一般路線でのタッチ決済の開始時期は、別途案内されます。

一般路線にタッチ決済とQRコード乗車券を導入

小田急バスは2024年3月から、空港連絡バス(吉祥寺駅・新百合ヶ丘駅〜羽田空港線)とみたかシティバス(三鷹の森ジブリ美術館ルート)でタッチ決済を導入しています。今回の発表で、これを一般路線バスへ広げる方針が示されました。

  • 2026年度後半から、現在の車載運賃箱にクレジットカード決済とQRコードリーダーの一体型端末を取り付ける改修を始める
  • 小田急電鉄のアプリ「EMot」で売っているデジタル版一日乗車券などのモバイルチケットを、乗務員の目視確認からQRコードの読み取りに切り替える
  • 2029年度までに路線バスの現金取扱いを終える

タッチ決済で使えるブランドは、Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club、Discover、銀聯です。対応するクレジット・デビット・プリペイドカードや、カードを設定したスマートフォンを運賃機の読み取り機にかざして支払います。

現金利用は約4%、背景は運行コストと定時性

小田急バスによると、2025年度の一般路線バスでは約96%が交通系ICカードでの利用で、現金払いは約4%でした。現金を扱うと、運賃箱の保守、釣銭の準備、売上金の回収・精算といった費用がかかり続けます。車内での釣銭の払い出しやICカードへのチャージで停車時間が延び、定時運行に響くこともあります。小田急バスは国土交通省の「完全キャッシュレスバス推進協議会」にも参加しています。

利用者が今から気をつけること

  • 車内での交通系ICカードへのチャージ(1,000円札のみ)と現金での運賃支払いは、当面続きます。
  • 運賃箱の改修後は、1円硬貨・5円硬貨・新500円硬貨が使えなくなります。現金で払う場合は10円・50円・100円硬貨での支払いが求められています。
  • ICカードへのチャージは、営業所・案内所の窓口、モバイルPASMOのアプリ、PASMOオートチャージサービス、鉄道駅の券売機・チャージ機、一部のコンビニでもできます。乗車前に済ませておくとスムーズです。
  • 一般路線でクレカ乗車が使えるようになる時期は未発表です。開始までは、これまでどおりICカードか現金で乗る必要があります。

考察:クレジットカードが「バスの定期的な支払い手段」になる段階へ

これまでクレカ乗車は、空港バスや観光路線のように旅行者が多い路線から入ることが多くありました。小田急バスの一般路線は通勤・通学や買い物で使う生活路線です。ここで現金をやめる計画が示されたことで、交通系ICカードを持たない人や訪日客だけでなく、普段の利用者にとってもクレジットカードが乗車手段の選択肢になります。運賃が少額でも毎回カードの明細に載るため、交通費をカード明細でまとめて管理したい人には便利になる一方、小銭で乗っている人は2029年度までに支払い方法を切り替える準備が必要です。

※Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club、Discover、銀聯は各社の商標または登録商標です。「PASMO」は株式会社パスモの登録商標です。「QRコード」は株式会社デンソーウェーブの登録商標です。

出典:小田急バス「完全キャッシュレス化に向けた取組みを開始いたします」(2026年10月20日)
元記事URL:https://www.odakyubus.co.jp/news/item/039856053074279baa1ef0c7ab49a42efb8d74ed.pdf

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