エールフランス/KLM共通のマイルプログラム「Flying Blue(フライングブルー)」が、2026年9月8日から特典航空券の仕組みを大きく変更しました。これまで実質1種類だった特典運賃が「Light(ライト)」「Standard(スタンダード)」「Flex(フレックス)」の3段階に分かれ、選ぶ運賃タイプによって必要マイル数と付帯サービスが変わります。この記事では、3タイプの違い、必要マイルの動き、そして日本の旅行者にとっての実務的な影響を整理します。
Flying Blue(フライングブルー)とは
Flying Blueは、エールフランス航空とKLMオランダ航空が共同で運営するマイレージプログラムです。両社はスカイチーム(SkyTeam)に加盟しており、貯めたマイルは特典航空券や座席アップグレードに使えます。日本の旅行者にとっては、アメリカン・エキスプレスのメンバーシップ・リワード(MR)ポイントなどをFlying Blueマイルへ移行し、欧州系のビジネスクラスやプレミアムエコノミーを予約する使い道が知られています。今回の改定は、その「使う側(特典航空券の発券)」のルールに関わる変更です。
何が変わったのか:特典運賃が3段階に
2026年9月8日以降、エールフランス・KLM運航便の特典航空券は、次の3タイプから選ぶ形になりました。最大のポイントは、これまでと同じ「一番安いマイル数」で予約できる枠は「Light」として残る一方、その最安枠からは一部のサービスが外れるという点です。従来どおりの手荷物や変更の柔軟性、ラウンジ利用を確保したい場合は、より多くのマイルが必要な上位タイプを選ぶことになります。
| 項目 | Light | Standard | Flex |
|---|---|---|---|
| 必要マイル | 従来の最安水準(据え置き) | Lightより多い | 最も多い |
| 受託手荷物 | エコノミー/プレミアムは無し(ビジネスは1個) | エコノミー1個/上位2個 | エコノミー1個/上位2個 |
| 変更・払い戻し | 不可 | 手数料(約70ユーロ目安) | 込み |
| 事前座席指定 | 有料 | 有料 | 込み |
| ラウンジ利用 | 別料金(ビジネスでも対象外) | 別料金(ビジネスは込み) | 別料金(ビジネスは込み) |
特に見落としやすいのがラウンジ利用です。ビジネスクラスの特典航空券であっても、最安の「Light」ではラウンジが付帯しない扱いとなります。「安くビジネスクラスに乗れた」という体験の中身が、運賃タイプによって変わる点に注意が必要です。なお、上級会員(プラチナ/アルティメット相当)は、各タイプでも従来の特典(特典航空券の変更手数料免除や手荷物許容など)が維持されるとされています。
必要マイルはどのくらい増えるのか(一例)
必要マイル数は路線・時期・空席状況で変動しますが、改定の規模感をつかむための一例として、米国〜欧州のビジネスクラスでは、従来の最安がそのまま「Light」となり、「Standard」はそれより2〜3割程度多いマイル、「Flex」はさらに大きく上振れするとされています。エコノミーやプレミアムエコノミーでも同様に、Light→Standard→Flexの順で必要マイルが上がる構造です。日本発着(例:東京・大阪〜パリ/アムステルダム)でも、エールフランス・KLM運航便であれば同じ3段階構造が適用されます。正確な必要マイル数は路線ごとに異なるため、実際の予約時にFlying Blue公式サイトで確認してください。
日本の旅行者への実務的な影響
1. 「最安ビジネス」の中身が変わる
これまで魅力だった「少ないマイルで欧州系ビジネスクラス」は、今後は最安の場合ラウンジや変更の柔軟性が付かない「Light」になります。ラウンジ利用や旅程変更の可能性を重視するなら、追加マイルを払ってStandard/Flexを選ぶ判断が必要です。「安さ」と「体験・柔軟性」を天秤にかける場面が増えます。
2. アメックスMRからの移行は「使い道」を再確認
アメックスのMRポイントをFlying Blueへ移行して発券している場合、移行後に想定していた特典航空券の内容(マイル数・付帯サービス)が変わっている可能性があります。ポイントは一度マイルへ移行すると原則戻せないため、移行前に希望路線・希望タイプの必要マイルと空席を確認してから移行するのが安全です。
3. パートナー航空会社の特典は据え置き
今回の3段階化はエールフランス・KLMが運航する便に限った変更で、Flying Blueマイルを使ってスカイチーム各社などパートナー便の特典航空券を発券する場合は対象外とされています。日本〜欧州以外の使い道や、パートナー便での発券を考えている場合は、影響を受けにくいと考えられます。
予約前に確認したいポイント
- 狙っている便がエールフランス・KLM運航便か、パートナー運航便か
- Light/Standard/Flexそれぞれの必要マイルと、ラウンジ・手荷物・変更条件
- ラウンジや変更の柔軟性が必要か(不要ならLightで十分な場合も)
- アメックスMRから移行する場合は、移行前に必要マイルと空席を確認
- 上級会員の場合は、維持される特典の範囲
まとめ
Flying Blueの特典航空券は、2026年9月8日からLight/Standard/Flexの3段階になりました。最安枠は残るものの、そこからラウンジ利用や変更の柔軟性が外れ、それらを求めると追加マイルが必要になる——というのが今回の本質です。エールフランス・KLM運航便の利用者、そしてアメックスMRからの移行を前提にしていた方は、発券・移行の前に「どのタイプで、必要マイルはいくらで、何が付くのか」を必ず公式サイトで確認しましょう。パートナー便の特典は据え置きのため、使い道を分けて考えるのも有効です。最新かつ正確な条件は、必ずFlying Blue公式サイトで確認してください。
出典:Flying Blue公式(2026年9月改定のお知らせ)(2026年9月)
元記事URL:https://www.flyingblue.com/en/news/light-standard-flex-reward-tickets-september-2026


コメント