台南・瓦城の食レポ|台湾式タイ料理の月亮蝦餅とトムヤムクンを実食

瓦城の月亮蝦餅(ムーンシュリンプケーキ)と甘酸っぱいつけだれ グルメ

台湾でタイ料理のチェーンを挙げるなら、まず名前が出るのが瓦城(ワーチェン、英語名 THAI TOWN)です。目印は赤い看板。百貨店のレストランフロアによく入っていて、タイ本国の味をそのまま再現するというより、台湾の人の好みに合わせて育ってきた「台湾式タイ料理」の代表格といえます。今回訪れたのは台南の店舗です。新光三越 台南新天地 本館6階にある「台南三越西門店」で、月亮蝦餅、空心菜炒め、トムヤムクンの3品を注文しました。

台南・新光三越 台南新天地にある瓦城(THAI TOWN)の赤い店構え
新光三越 台南新天地 本館6階にある瓦城。赤い看板と入口のメニュースタンドが目印

瓦城は1990年創業、台湾最大のタイ料理チェーン

運営会社である瓦城泰統集団の沿革によると、瓦城は1990年に創業し、同社は現在、台湾最大の単一チェーン飲食ブランドだと説明しています。1995年には2つ目のブランド「非常泰」を立ち上げ、2012年に台湾の店頭市場(TPEx)へ株式を上場しました。グループには湖南料理の「1010湘」や中華の「時時香」もあります。

店頭には、検査・認証機関SGSの「安心餐廳(安心レストラン)」の認定札が置かれていました。グループ全体で取り組んでいる衛生管理の認証で、チェーンとしての品質管理を前面に出していることがわかります。

店舗情報(台南三越西門店)

店名瓦城泰國料理 台南三越西門店(THAI TOWN)
場所新光三越 台南新天地 本館 6階
住所台南市中西區西門路一段658號6樓
電話06-602-0202
営業時間(目安)11:00〜15:00/17:00〜22:00
※土日は11:00〜22:00の通し営業との情報あり
予約新光三越の公式オンライン予約で席の予約・ウェイティング登録が可能
支払い時の注意サービス料が加算される場合あり(会計時に確認を)
新光三越の店舗予約ページと公開情報をもとに整理。営業時間は情報源によって土日の扱いに差があるため、訪問前に最新情報を確認してください。

この記事の前提:写真はすべて筆者が実際に訪問して撮影したものです。注文控えが残っていないため、料理名は店頭メニューの表記と見た目から判断しています。価格はメニューの写真から正確に読み取れなかったため掲載していません。営業時間や価格は変わる可能性があるので、公式の案内や店頭表示をご確認ください。

月亮蝦餅は「台湾で生まれたタイ料理」

最初に届いたのは月亮蝦餅(ムーンシュリンプケーキ)。丸く焼き上げた蝦餅を8等分にカットし、中央のカップにつけだれを入れて星形に盛り付けてあります。見た目も華やかです。

瓦城の月亮蝦餅(ムーンシュリンプケーキ)と甘酸っぱいつけだれ
8等分にカットされた月亮蝦餅。中央のカップに甘酸っぱいつけだれが入る

月亮蝦餅は、台湾のタイ料理店ならほぼどこでもメニューにある一皿ですが、実はタイ発祥ではありません。瓦城のブランド総監は台湾メディアの取材に対し(NOWnewsが中央社の報道として紹介)、台湾にいたタイ人料理人が考案し、のちにタイへ逆輸入された「台湾式タイ料理」だと説明しています。タイで昔から食べられているのは、海老のすり身にパン粉をまぶして揚げる小ぶりの「トートマンクン(金錢蝦餅)」のほうです。形も食感も別物です。

月亮蝦餅は、海老のすり身を春巻きの皮で上下から挟み、両面を焼き揚げて作ります。断面を見ると、それがよくわかります。薄い皮の間には海老のすり身が厚く詰まり、表面には細かな気泡が浮いています。軽い皮と、身の詰まったすり身。この対比が月亮蝦餅の持ち味です。

つけだれは赤みがかった甘酸っぱいソースでした。台湾では月亮蝦餅に梅ソースを合わせるのが一般的で、酸味が揚げ物の油っぽさを和らげてくれます。

空心菜は唐辛子とにんにくで炒めた定番の青菜

2品目は空心菜(エンサイ)の炒め物。店頭メニューの野菜欄には「辣炒空心菜(唐辛子炒め)」と「蝦醬空心菜(海老みそ炒め)」が並んでいて、運ばれてきたのは輪切りの赤唐辛子とにんにくの入った辣炒空心菜とみられる一皿でした。

赤唐辛子とにんにくで炒めた瓦城の空心菜
赤唐辛子とにんにくで炒めた空心菜。皿の底に炒め汁がたまる

茎は鮮やかな緑色のままで、火を入れすぎていないことが見た目からもわかります。皿の底には、にんにくの風味が移った炒め汁がたまっていました。揚げ物とスープの間に青菜を一皿挟むと、テーブル全体が重くなりすぎません。唐辛子は輪切りが数枚のせてある程度です。辛さが気になるなら、避けて取り分ければ済みます。

酸辣蝦湯(トムヤムクン)は具だくさんの赤いスープ

3品目は酸辣蝦湯。つまりトムヤムクンです。店頭メニューでは「世界三大スープ」の一つとして大きく紹介されていました。看板料理の一つです。

海老とトマトが入った瓦城の酸辣蝦湯(トムヤムクン)
頭付きの海老とトマトがたっぷり入った酸辣蝦湯(トムヤムクン)

土鍋型の器には、頭付きの海老、トマト、きのこがたっぷり入り、香菜(パクチー)が散らしてあります。スープは赤みの強い澄んだタイプで、表面にはラー油のような赤い油が点々と浮いていました。ココナッツミルクは入っていない見た目です。

具の間には、レモングラスやカー(タイの生姜)とみられる香味野菜も見えます。これらは香りづけ用です。器の端に寄せておけば十分です。海老は殻付きなので、殻を置くための取り皿を一枚もらっておくと、スープを飲みながら落ち着いて身をほぐせます。

3品の組み合わせはバランスがよい

揚げ物の月亮蝦餅、青菜の空心菜、スープのトムヤムクン。食感も味の方向もきれいに分かれる組み合わせです。食事として締めたい場合は、メニューの「主食」欄からタイ風焼きそば(泰式炒河粉)などを1品足すとよいでしょう。

メニューには写真と英語名が付いているので、中国語が読めなくても写真を指さすだけで注文できます。

訪問前に確認しておきたいこと

平日は昼と夜の間に休憩時間があり、土日は通し営業との情報があります。夕食どきは待つ可能性があります。新光三越の公式サイトから席の予約やウェイティングの登録ができるので、時間が決まっているなら先に押さえておくと確実です。

トムヤムクンのように、最初から辛さのある料理もあります。辛いものが苦手な人は、注文時にスタッフへ確認すると安心です。

まとめ:台湾ならではのタイ料理を気軽に楽しめる

瓦城は、台湾で育った台湾式タイ料理を安定した品質で食べられるチェーンです。本場の味を探すより、台湾ならではの一皿を楽しむつもりで入ると満足しやすい店です。特に月亮蝦餅は台湾生まれの料理なので、台湾旅行の途中で一度食べておく価値があります。台南では新光三越の中にあり、観光の合間にも立ち寄りやすい立地です。

台南滞在の参考に、花園夜市の食べ歩きレポートやシルクスプレイス台南の宿泊記もあわせてどうぞ。台北で点心を食べるなら京鼎小館の食レポも参考になります。


出典:瓦城泰統集團「瓦城集團大事紀」(公開日記載なし)
元記事URL:https://www.ttfb.com/about/group-milestones
出典:NOWnews今日新聞「台灣之光?『月亮蝦餅』不是泰國菜 發源地其實在我國」(2019年6月23日)
元記事URL:https://www.nownews.com/news/3459238
出典:新光三越 台南新天地「瓦城 線上訂位」(公開日記載なし)
元記事URL:https://rsv.skm.com.tw/groups/skm-tainanplace/companies/-KW_p1r8kjOziXsHmha0:inline-live-thaitown/restaurants/-KbEF6bFLyHgya_Jclp5/booking

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