箱根ゆとわ宿泊記|強羅駅徒歩5分・オールインクルーシブの良い点と注意点

箱根ゆとわのスパラウンジ「ナカニワ」。足湯と焚き火炉のあるウッドデッキ 箱根

箱根・強羅エリアのホテル「箱根 ゆとわ」に一泊二日で宿泊しました。共用施設が充実したオールインクルーシブ型の宿として人気がありますが、実際に幼児連れで泊まってみると、良かった点と「事前に知っておきたかった」点の両方がはっきり見えてきました。

この記事では、宿泊した体験に加えて、2026年8月時点で公開されている施設情報を整理しています。

  • 「箱根 ゆとわ」の基本情報とアクセス(強羅駅から徒歩約5分)
  • 客室タイプごとの違いと、水回りの注意点
  • 温泉・貸切風呂・共用施設の内容
  • 実際に泊まって良かった点/今ひとつだった点
  • 子連れで泊まるなら予約前に確認したいポイント

なお「ゆとわ」という名前は造語で、「あなた(You)」と「輪」を組み合わせたものだと説明されています。

「箱根 ゆとわ」の基本情報

企業の保養所・研修所として使われていた建物をリノベーションし、2019年8月に開業したホテルです。傾斜地の多い強羅エリアにおいて、駅から平坦な道でアクセスできる立地が特徴になっています。

項目内容
所在地神奈川県足柄下郡箱根町(強羅エリア)
開業2019年8月
最寄駅箱根登山鉄道「強羅駅」から徒歩約5分
客室数全72室(ホテルタイプ/コンドミニアムタイプ)
温泉自家源泉。箱根十七湯のひとつ二ノ平温泉(ナトリウム-塩化物温泉)
大浴場男女各1。露天風呂はなし
貸切風呂「癒」「和」の2室(チェックイン時の前払い制)
チェックイン/アウト15:00/10:00(プランにより異なる場合あり)
駐車場無料・約62台(屋根なし。別敷地に案内される場合あり)
喫煙全室禁煙

料金や設備は変更されることがあるため、最新情報は公式サイトまたは予約サイトでご確認ください。

アクセス:強羅駅から徒歩5分、車がなくても行ける

箱根登山鉄道の終点である強羅駅から徒歩圏内にあり、車がなくてもアクセスできる点で利便性の高い立地です。強羅エリアは坂の多い地形ですが、この宿は駅から平坦な道で向かえるため、スーツケースやベビーカーがあっても比較的移動しやすいと感じました。

  • 電車:新宿駅から小田急ロマンスカーで箱根湯本駅へ。箱根登山鉄道に乗り換えて強羅駅下車、徒歩約5分
  • バス:箱根登山バスの施設めぐりバスなどで「箱根ゆとわ前」下車すぐ
  • 車:小田原厚木道路から国道1号線経由、宮ノ下交差点を左折して強羅方面へ

箱根強羅公園や彫刻の森美術館まで徒歩約10分程度の距離で、観光の拠点としても使いやすい場所です。

館内構成:3棟に分かれていて、階段移動は必須

「箱根 ゆとわ」は東棟・西棟・コンドミニアム棟の3棟構成です。東棟1階のフロントでチェックインを済ませたあとは、目的に応じて各棟を行き来する形になります。レストランや大浴場、ラウンジはホテルエリア(東棟・西棟)側に集まっており、コンドミニアム棟にはフロントがないため、食事の際などは東棟まで移動する必要があります。

箱根ゆとわの館内図(東棟・西棟・コンドミニアム棟の配置)
出典:箱根 ゆとわ公式サイト

断面図を見ると分かりやすいのですが、傾斜地に建っているため階段による上下移動が前提の構造になっています。ベビーカーや荷物を持っての移動、あるいは足腰に不安がある方と一緒の場合は、この点を頭に入れておいたほうが良いと思います。

箱根ゆとわの建物断面図。傾斜地のため階段移動が必要
出典:箱根 ゆとわ公式サイト

客室:和モダンの「畳+ベッド」とコンドミニアムの2系統

客室は大きく2つのスタイルに分かれます。今回はホテルエリア側から、ベッドとの高低差が小さい畳の部屋を選びました。小さな子供がいるとベッドからの落下が気になるので、畳敷きにベッドを置く構成はありがたい選択肢でした。

箱根ゆとわの客室。畳敷きにベッドを配した和モダンの内装
タイプ特徴向いている人
ホテルタイプ(東棟・西棟)和モダンの内装で、畳敷きにベッドを配した構成。レストランや大浴場に近い1〜2泊で温泉と館内施設を楽しみたい人
コンドミニアムタイプリビングスペースと簡易キッチン付き。温泉の客室風呂を24時間利用できる。最大5名まで長めの滞在、グループ、部屋風呂を重視する人

予約前に確認しておきたいのが水回りの仕様差です。公開情報では、セミダブルの客室にはシャワー・バスタブが付いておらず、ツインルームはシャワーブースのみの設置とされています。「部屋でお風呂に入りたい」という前提があるなら、客室タイプの選択でつまずかないよう注意が必要です。

また3名以上で泊まる場合はソファーベッドを使用し、就寝前に自分でセットする運用になっているとの案内があります。

温泉:自家源泉だが、大浴場に露天風呂はない

温泉は自家源泉で、箱根十七湯のひとつ二ノ平温泉。ナトリウム-塩化物泉で、いわゆる「美人の湯」として紹介されています。所在地は強羅エリアですが、源泉は二ノ平温泉という組み合わせです。

大浴場は男女各1つ。ここは事前に調べておけばよかったと思った点ですが、大浴場に露天風呂はなく、浴槽自体もそれほど大きくありません。水風呂もないため、「開放感のある露天でととのう」タイプの温泉体験を期待していると、少し物足りなさを感じるかもしれません。逆に、内湯でゆっくり湯に浸かるのが目的なら十分です。

一方で評価したいのが貸切風呂(家族湯)の存在です。「癒」「和」の2室があり、チェックイン時の前払いで予約する仕組み。大浴場だけの宿だと、小さな子供を連れているとどちらかの親が待機する形になりがちですが、貸切風呂があれば大人2人以上と子供が一緒に入れるので、安心感がかなり違います。

コンドミニアム棟であれば、大浴場と同じ温泉を客室の風呂で24時間利用できるとされています。子連れで時間を気にせず入りたい場合は、こちらを選ぶ価値があります。

共用施設とオールインクルーシブ:この宿の主役

この宿の一番の売りは、館内で過ごす時間そのものを楽しませる共用施設だと感じました。追加料金を気にせず利用できるオールインクルーシブ型のサービス設計になっています。

箱根ゆとわのスパラウンジ「ナカニワ」。足湯と焚き火炉のあるウッドデッキ
ナカニワ
施設場所内容
スパラウンジ・ナカニワ西棟2Fウッドデッキに焚き火炉・足湯・スウィングチェア。デトックスウォーターも自由に
ライブラリーラウンジ東棟2Fエッセイ・写真集・絵本など約700冊。コミックコーナーもあり
ドリンクコーナーラウンジコーヒー・紅茶・ジュース・炭酸など約13種類がフリー。ウイスキーの提供もあり
キッズスペース館内小さな子供を遊ばせられるスペース

浴衣もロビーで男性用・女性用・子供用が各サイズ用意されており、女性用は柄を選べるようになっています。

食事:夕食は一部ブッフェの和食+フリーフロー

食事は1泊2食付きのプランが中心です。公開情報を整理すると、内容は次のようになっています。

区分内容
夕食前菜・お造り・主菜は席で提供され、焼き物や揚げ物、サラダ、季節のフルーツ、ソフトクリームなどはブッフェコーナーから。一部ブッフェ形式の和食(90分制)
フリーフロー夕食時のドリンクはアルコール込みでセルフサービス。約35種・90分制
朝食和洋ブッフェスタイルで約30種
子供の食事6〜12歳は大人に準じた料理、3〜5歳はお子様プレート+ブッフェ。0〜2歳は予約人数に含めず備考欄で人数を伝える運用

注意点として、ブッフェ形式のためアレルギー対応は行っていないと明記されています。ブッフェコーナーには9大アレルギーのピクト表示があるものの、判断は自己責任という位置づけです。食物アレルギーのある方が同行する場合は、予約前に必ず直接確認したほうが安全です。

また2026年7月1日以降は完全キャッシュレスに移行し、宿泊代・館内施設利用料・入湯税・消費税のすべてがクレジットカードまたはQRコード決済などでの精算になるとアナウンスされています。現金しか持たない前提で行くと詰むので、ここは押さえておきたいところです。

泊まって良かった点

共用施設が豊富で、館内から出なくても飽きない

飲み放題のソフトドリンクバー、キッズスペース、ライブラリーラウンジ、漫画コーナーなど、多種多様な共用施設があります。箱根は観光地が点在していて移動に時間がかかるので、「無理に出歩かず館内でゆっくり過ごす」という選択が取れるのは大きな価値だと感じました。

貸切風呂があるので、子連れでも温泉に入りやすい

前述のとおり、大浴場だけでなく貸切風呂があることで、小さな子供がいる家庭でも大人2人以上と一緒に入浴できます。この一点だけでも、子連れ旅行の候補として検討する理由になります。

駅から平坦路で行ける

強羅エリアの他の宿だと駅からの坂がなかなかきついのですが、ここは平坦路で徒歩約5分。公共交通機関で箱根に行く場合の負担が小さいのは実用的なメリットです。

泊まって今ひとつだった点

大浴場が思ったより小さい

浴槽が小さい、開放感がない、水風呂もない、という状態で少し残念でした。公開情報でも大浴場に露天風呂はないと明記されているので、これは期待値を事前に調整しておくべきポイントです。温泉の質そのものではなく、規模と造りの話です。

おむつ用のゴミ箱がない

においがこもらないよう専用のゴミ箱を用意している宿は珍しくありませんが、この宿には備え付けがありませんでした。一泊だったので問題にはなりませんでしたが、二泊で清掃が入らないプランだったらかなり厳しかったと思います。乳幼児連れの場合は、においを抑える袋を自分で持参するのが無難です。

上階の音が響くことがあった

ちょうど一つ上の階が食堂だったせいか、ドスンという音が部屋の中に響くことがありました。部屋の位置による話なので全室で起きるわけではないと思いますが、静けさを最優先するなら気になる可能性があります。

駐車場がフロントから遠い場合がある

これも事前調査が足りなかった点ですが、駐車場がフロントから思いのほか遠かったです。公式の案内でも、当日の状況によりエントランスから公道で約150m離れた専用駐車場に案内される場合があり、駐車後は公道を歩いて移動する必要があるとされています。バレーサービスはありません。屋根のない屋外駐車場で、冬季は坂道が多いためタイヤチェーン等が必要という注意も出ています。

荷物が多い、あるいは小さな子供を抱えて移動する前提だと、この150mは体感でかなり長く感じます。

どんな人に向いているか

向いている向いていない
館内でゆっくり過ごしたい露天風呂や大規模な温浴設備が目的
車を使わず電車で箱根に行きたい駐車場からフロントまで歩きたくない
小学生前後の子供と一緒に泊まりたい静けさを最優先したい
飲み放題込みでコストを読みたい食物アレルギー対応が必須
部屋風呂を24時間使いたい(コンドミニアム棟)現金で精算したい

予約前に確認したいポイント

  • 客室タイプごとの水回り(セミダブルはシャワー・バスタブなし、ツインはシャワーブースのみとの案内)
  • 3名以上の場合のソファーベッド運用(自分でセットが必要)
  • 貸切風呂はチェックイン時の前払い予約制
  • コンドミニアム棟にはフロントがなく、食事は東棟まで移動が必要
  • アレルギー対応は行っていない
  • 2026年7月1日以降は完全キャッシュレス
  • 駐車場は無料だが、別敷地(約150m)に案内される場合がある

いずれも2026年8月時点で公開されている情報をもとにしています。運用は変わり得るので、最終確認は公式サイトか予約時の問い合わせで行うのが確実です。

あわせて寄りたい:甘酒茶屋

最後に、箱根でほぼ毎回訪れているのが甘酒茶屋です。旧街道沿いの茅葺きの茶屋で、ここの甘酒は本当に美味しいです。強羅からは少し離れますが、箱根を回るなら立ち寄る価値があります。

箱根旧街道沿いの甘酒茶屋。茅葺き屋根と趣のある風景
趣を感じる風景

まとめ

「箱根 ゆとわ」は、温泉そのものの規模で勝負する宿ではなく、館内の過ごし方とオールインクルーシブの設計で価値を出しているホテルだと感じました。共用施設と貸切風呂の組み合わせは子連れ旅行と相性が良く、駅から平坦路で行ける立地も実用的です。

一方で、大浴場の規模、階段移動、駐車場の距離、おむつ用ゴミ箱の不在といったハード・運用面の弱さもはっきりあります。ハード面はどうしようもない部分が多いのでソフト面の改善に期待しつつ、子供が4歳ぐらい以降になるとより楽しんで過ごせそうな宿だと思いました。機会があればまた訪れたいと思います。

※宿泊は2022年9月。施設情報は2026年8月時点の公開情報をもとに整理しています。料金・設備・運用は変更される可能性があるため、最新情報は公式サイトでご確認ください。

出典

出典:箱根 ゆとわ 公式サイト(2026年8月確認)
元記事URL:https://www.hakoneyutowa-hotel.jp/

出典:楽天トラベル「箱根 ゆとわ」(2026年8月確認)
元記事URL:https://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/172913/172913.html

出典:一休.com「箱根 ゆとわ」(2026年8月確認)
元記事URL:https://www.ikyu.com/00002652/

出典:小田急トラベル「箱根 ゆとわ」宿泊プラン(2026年8月確認)
元記事URL:https://dps.odakyu-travel.co.jp/tp/hotels/4_2_1729/plans

出典:JTB「箱根 ゆとわ」宿泊プラン(2026年8月確認)
元記事URL:https://www.jtb.co.jp/kokunai-hotel/htl/4311048/plan/

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